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鍛冶屋
「鍛冶屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鍛冶屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「姪子」より 著者:伊藤左千夫
》も刈っねばなんねい……山刈りを一丁に草刈りを二丁|許《ばか》り、何処《どこ》の
鍛冶屋《かじや》でもえいからって。 おやじがこういうもんだから、一と朝起きぬき....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
論は容易に一致しなかったが、ここに後者の説について有力の証拠があらわれた。町内の
鍛冶屋の弟子に権太郎という悪戯《いたずら》小僧があって、彼がその日の夕方に質屋の....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
二博士。大八車のように大きい男は、山名山太郎といって、印半纏のよく似合う、郊外の
鍛冶屋さんで、この二人は、帝都爆撃の夜、新宿の暗がりの中で知合いになり、助け助け....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
お祭には、各々の町から山車が出た。そしてその山車と山車とがよく喧嘩した。鍛冶町の
鍛冶屋連がこの喧嘩に負けて、翌年の復讐を期して、十人ばかりが入門した。みんな僕な....
「恐竜島」より 著者:海野十三
ときにさらさらと、エンジンのような音を出す。だからケンは、急に心配になった。 「
鍛冶屋《かじや》のとんてんかんというあの音は好きらしい。蓄音器のレコードにあるじ....
「超人間X号」より 著者:海野十三
にうれしそうにいった。 がっちゃん、がっちゃん、がっちゃん。 煙の中で、町の
鍛冶屋《かじや》のような音が聞こえはじめた。かーん、かーんと鋲《びょう》をうつよ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
。そして、将棋さし二人男のほうをつくづくみていたが、急に飛びあがった。 「ああ、
鍛冶屋のおじさんだ、兼吉君のお父さんだッ」 それは旗男の東京の家の崖下に、小さ....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
々々した白縮緬の兵児帯とが私の頭に残っていました。彼はまだその時までは、新宿辺で
鍛冶屋の職人をしていたのです。 彼が、しげしげと私の家に来るようになったのは、....
「雪霊記事」より 著者:泉鏡花
するそうで、釜、鍋、庖丁、一切の名産――その昔は、聞えた刀鍛冶も住みました。今も
鍛冶屋が軒を並べて、その中に、柳とともに目立つのは旅館であります。 が、もう目....
「春」より 著者:岡本かの子
いと判る。 ――あれは兄弟なんですよ。 また加奈子の傍の男は口を出した。 ――
鍛冶屋の兄弟だったんですよ。親も妻子も無しで二人|稼ぎに稼いで居たんですよ。だが....
「父の怪談」より 著者:岡本綺堂
連想するのであるが、その死体の女は人並に眼も鼻も口も揃っていた。なんでも芝口辺の
鍛冶屋の女房であるとかいうことであった。 そば屋の出前持や、わたしの父や、それ....
「妖怪談」より 著者:井上円了
、金の帽子をかむれば狐は入ることができぬに相違ないというので、ただちに金の帽子を
鍛冶屋へ注文いたしました。その後は、寝てもさめても、常にこの金の帽子をいただいて....
「迷信解」より 著者:井上円了
になると狸の腹鼓の音がするとて、騒ぎ立てしことがあるに、よくよくただしてみれば、
鍛冶屋の鞴の音であったということじゃ。また、東海道線路の汽車が深夜汽笛を聞き、ほ....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
がすっかり明けはなれ、明るい太陽の光がまばゆくかがやきはじめると、黒馬旅館には、
鍛冶屋のウォッジャーズ、雑貨屋のハクスターがよび集められた。 しかし、だれひと....
「古事記」より 著者:太安万侶
の河の河上にある堅い巖《いわお》を取つて來、また天の金山《かなやま》の鐵を取つて
鍛冶屋《かじや》のアマツマラという人を尋ね求め、イシコリドメの命に命じて鏡を作ら....