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「鍼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鍼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
ついているほか、何も変った所はなかった。 「何か、これは?」 「私《わたくし》は医《はりい》です。」 髯のある男はためらわずに、悠然と参謀の問に答えた。 「....
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
いに往《い》くにも困ります」 新「困っても仕方がない、何か、さしこみには近辺の医《はりい》を呼べ、医を」 と云うと、丁度|戸外《おもて》にピー、と按摩《....
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
来た人で、只今早稲田に居ります、早稲田の高田の馬場の下辺りで施しに針を打ちます、治《しんじ》の名人で、一本の針で躄《いざり》の腰が立ったり内障《そこひ》の目が....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いろいろある。お外科、お口科、お眼科。お婦人科。いずれのほうじゃ」 「いいえ、お医《はりい》の吉田|法眼《ほうげん》さまでござります」 「当人か」 「ご後室さ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
とその姿!――案の定、高飛びをするつもりからか、伝六がいったあのときの駕籠の中の灸《しんきゅう》の道具箱を、たいせつなもののようにそばへ引きよせて、本人なる宗....
駈落」より 著者:佐左木俊郎
や》け爛《ただ》れるような痛さで喰い込んだ。腰はひりひりと痛かった。脛《すね》は《はり》でも刺されるようであったし、こむらは筋金でもはいっているようだった。顔....
赤外線男」より 著者:海野十三
た。 「呀ッ、こりゃ非道い!」 帆村は呟いた。幾野課長の頸の真うしろに一本の銀がプスリと刺さっていた。 一同は吾れにかえると、赤外線男のことを鳥渡忘れて、....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
、虎胆の七種を、丸薬として服ませもするが、これとて対症的療法に過ぎない。東洋では術を行うが、これはほとんど無効らしい。純粋薬物療法として、枹木子、天雄、烏頭、....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
夜半に燈下に坐して、倦んで仮寝をしていると、恍惚のうちに白衣の女があらわれて、でそのひたいを刺すと見て、おどろき醒めた。やがてほんとうに寝床にはいると、又も....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
温厚にして長者の風のあった人で、敵の少い人ではあったが、それでも最上の伊白という医《はりい》の為に健康を危うくされて、老臣の村井|豊後《ぶんご》の警告により心....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
りませ、田舎でも、これでも、長年年期を入れました杉山流のものでござります。鳩尾にをお打たせになりましても、決して間違いのあるようなものではござりませぬ。」と呆....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
見世ものではない。こりゃ牛鋪じゃ。が、店を開くは、さてめでたいぞ。 ほう、按腹療、蒲生鉄斎、蒲生鉄斎、はて達人ともある姓名じゃ。ああ、羨しい。おお、琴曲教授....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
にはおかないという風格がある。鶴見はおもわず身づくろいをした。体のどこか急所に石をかけられたような感じに打たれたからである。 こういう阿弥陀像はこの外にも二....
蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
から、わたくしも馴れてはいますが、それでも打っちゃっては置かれませんので、近所の医さんを呼んで来て、いつものように針を打って貰いますと、まずいい塩梅におちつき....
春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
雑学に通じて衆愚に説法することを楽しむ一個の閑人であるが、胸に一物ある巧案という医の画策によって文殊の再生と言い触らされ、其名も愛読書の猿蟹合戦に因んで猿蟹上....