鎧直垂[語句情報] » 鎧直垂

「鎧直垂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鎧直垂の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
間である。 部屋の中央、海に向かって、纐纈城主が腰かけている。纐纈布で作られた鎧直垂は着ているが、鎧は着けてはいなかった。 顔は海の方へ向いている。しかし本....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
て之を括る。身分の低い者のは錦などでは無いが、先ずは直垂《ひたたれ》であるから、鎧直垂とも云う。漢語の所謂《いわゆる》戦袍《せんぽう》で、斎藤実盛の涙ぐましい談....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
この時の装いは全く違っている。練《ねり》の二ツ小袖の上に、白絹に墨絵で蝶をかいた鎧直垂《よろいひたたれ》は着ているけれども、甲冑《かっちゅう》はつけていない、薄....
八幡太郎」より 著者:楠山正雄
いいつけになって、御所の警固をさせることになりました。義家は仰せをうけると、すぐ鎧直垂に身を固めて、弓矢をもって御所のお庭のまん中に立って見張りをしていました。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
には加賀田の山荘にもまま顔をみせていた冠者だった。――行ってみると、義辰は派手な鎧直垂に巨躯を飾って、陣門の前で待っていた。 「おう、やはり加賀田の老先生でござ....