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鎮痛剤
「鎮痛剤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鎮痛剤の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「競馬」より 著者:織田作之助
った。癌の再発は治らぬものとされているのだ。余り打たぬようにと、医者は寺田の手に
鎮痛剤《ちんつうざい》のロンパンを渡《わた》した。モルヒネが少量はいっているらし....
「食魔」より 著者:岡本かの子
った。彼はそこで起上って画を描き続けた。 癌はときどき激しく痛み出した。服用の
鎮痛剤ぐらいでは利かなかった。彼は医者に強請んで麻痺薬を注射して貰う。身体が弱る....
「痴人の復讐」より 著者:小酒井不木
せん。はっと思うと同時に、心の底から痛快の念がむら/\と湧き出ました。取りあえず
鎮痛剤としてモルヒネを注射して置きましたが、あくる日、S教諭が診察すると、右眼の....
「浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
が常だったので、そのことを話すと、ビリング医師も首肯《うなず》いて、なにか簡単な
鎮痛剤《ちんつうざい》のような物をくれて、診察を終った。こうして愛妻――?――の....
「猫捨坂」より 著者:豊島与志雄
う。だが実は、俺にもそういう経験があるのだ。 母がまた疼痛に苦しみだし、頓服の
鎮痛剤があいにく無くなっていたので、夜分ながら、医者のところへ薬を貰いに行った。....