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鎰
「鎰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鎰の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仙人」より 著者:芥川竜之介
後の事である。が、その反省は、すぐにまた老道士の次の話によって、打壊された。「千
鎰《せんいつ》や二千
鎰でよろしければ、今でもさし上げよう。実は、私は、ただの人間....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
《しゅうしゅうか》です。しかし家蔵の墨妙の中《うち》でも、黄金《おうごん》二十|
鎰《いつ》に換えたという、李営丘《りえいきゅう》の山陰泛雪図《さんいんはんせつず....
「檸檬」より 著者:梶井基次郎
螺旋棒《らせんぼう》をきりきり眼の中へ刺し込んでくる往来に立って、また近所にある
鎰屋《かぎや》の二階の硝子《ガラス》窓をすかして眺めたこの果物店の眺めほど、その....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
にはいると、豹一はもうそんな思案を中断しほうッと心に灯をともした。 寺町二条の
鎰《かぎ》屋という菓子舗の二階にある喫茶室へ上って行った。蓄音機も置かず、スリッ....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
方面は左脇大将楊元以下一万一千が、城南|含毬門方面は中脇大将李如柏、朝鮮の武将李
鎰以下一万八千が、来襲した。東は大同江だから完全な包囲攻撃である。平壌に籠る日本....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
あって、長男|生輒は早世し、次男|信之が家を継いだ。通称は俊治である。俊治の子は
鎰之助、
鎰之助の養嗣子は、今本郷区|駒込動坂町にいる昌吉さんである。高足の一人|....
「倩娘」より 著者:田中貢太郎
離れるが最後、もうその夢さえ見ることもできなくなるであろうと思った。宙は伯父の張
鎰が恨めしくなってきた。 小さい時から衡州へ呼び寄せられて倩娘といっしょに育て....