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「鏡山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鏡山の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
も知れねえ。しっかりとあずかって置いてくれ」 三 「草履の片足はとんだ鏡山のお茶番だが、張子の虎が少しわからねえ」 半七は帰る途中で考えていたが、そ....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
て薙刀の稽古を励む。ほかの腰元たちも一緒になって薙刀や竹刀撃の稽古をする。まるで鏡山の芝居を観るようです。奥さまは勿論ですが、殿さまも時々に奥へお入りになって、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
つは尾張の名古屋行だが、これに持たせてやる文箱《ふばこ》が無い、文箱が無くては、鏡山のお初でさえ困るだろうから、ひとつこの鳩に持たせる文箱を工夫してやりたいなん....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
がりゅうさん》の山上にもう一つ秀吉の横山城――それから佐々木六角氏の観音寺の城、鏡山、和歌で有名な……鏡の山はありとても、涙にくもりて見えわかず、と太平記にもあ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
手力もがも手弱き女にしあれば術の知らなく 〔巻三・四一九〕 同 河内王を豊前国鏡山(田川郡香春町附近勾金村字鏡山)に葬った時、手持女王の詠まれた三首中の二首で....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
ち上ったといったような形をしていて、陸で囲まれた良港が二つあり、中央部には「遠眼鏡山」と記された山があった。それより後の日附の書き加えが幾つかあったが、とりわけ....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
」 「で、お好みはございませんので?」 「そうそう一つあったっけ、紋切り形でね『鏡山』さ」 「ナール、こいつは動かねえ。……ところで、ええと、後は?」 「こっち....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
である。 私の父は若い時自分で町の素人芝居に出た時には女形をやったのだそうだ、鏡山のお初、忠九のおいしなどをやったのだと自分で言っていた。なる程利発な、美しい....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
いのであろう。 団十郎は大阪から帰って、五月から歌舞伎座に出勤した。一番目は「鏡山」で、団十郎の岩藤、秀調の尾上、菊五郎のお初というのが呼び物で大入りを占めた....
三国志」より 著者:吉川英治
―とのおことばでした」 「…………」 玄徳は心のうちで、さてはと、過ぐる夜の水鏡山荘を思いうかべ、その折、主と奥で語っていた深夜の客をも思い合わせていた。 「....
私本太平記」より 著者:吉川英治
はや四月も半ばですから」 「暦のうえも忘れて来た。おおあれは三上山、そのてまえは鏡山だな。するとここらは天智天皇が御猟のあとか」 「さればで」 と、いったのは....