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鐘ヶ淵
「鐘ヶ淵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鐘ヶ淵の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
て御上意のあることとは存ずるが、手前よりも内々に申し含めて置く。こんにちの御用は
鐘ヶ淵の鐘を探れとあるのだ。」 「はあ。」と、三人は顔を見あわせた。 沈鐘伝説....
「競漕」より 著者:久米正雄
して夕日の中に蹲まった。目の前は千住の方から来た隅田の水が一うねり曲って流れ下る
鐘ヶ淵の広い川幅である。幾つかの帆や船が眼の前を静かに滑べって行く。向う岸には紡....
「みやこ鳥」より 著者:佐藤垢石
であった。蒸気船が隅田川と綾瀬川の合流点を下流の方へ曲がる時、左舷から眺めると、
鐘ヶ淵の波の上に『みやこ鳥』が浮いていた。楽しそうに水面に群れていたみやこ鳥は、....
「夏の町」より 著者:永井荷風
江戸文学を離れて隅田川《すみだがわ》なる自然の風景に対する事は出来ないであろう。
鐘ヶ淵の紡績会社や帝国大学の艇庫は自分がまだ隅田川を知らない以前から出来ていたも....
「娘」より 著者:岡本かの子
深いところに在るように見える。 黄|薔薇色に一|幅曳いている中流の水靄の中を、
鐘ヶ淵へ石炭を運ぶ汽艇附の曳舟が鼓動の音を立てて行く。鴎の群が、むやみに上流へ押....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
何うも実に好い景色の処だ」 と云いながらだん/″\山手へ附いてまいりますると、
鐘ヶ淵という処に出まする。 小「オヽ見覚えがある、これはその
鐘ヶ淵といい、これは....