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鑑定人
「鑑定人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鑑定人の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
ある者なれば先ず若者共のとりたる首を見せよ」と云った。つまり、名前の分らない首の
鑑定人にされたわけだ。小姓織田|於直の持ち来れる首、安養寺見て「これは私の弟甚八....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
ち之を許可すると共に、頭蓋骨については一名、着衣の一部である布地については二名の
鑑定人を附する事にした。 十月二十五日続行裁判の劈頭に於て右の
鑑定人が呼び出さ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
れたという。この噂だけは、国もと柳生藩にも伝わっているので、唯一無二真のこけ猿の
鑑定人としてどうしてもこの一風宗匠の出馬はこの際必要だったのです。 江戸へさえ....
「浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
時間内に通知が発せられていること。および、各事件を通じて、その筆跡が同一であり、
鑑定人はそれを被告のものと鑑定せること。 八、各事件を通じて、屍《し》体発見の直....
「物質とエネルギー」より 著者:寺田寅彦
前世紀において電気は何物ぞ、物質かエネルギーかという問題が流行した。電気窃取罪の
鑑定人として物理学者が法廷に立った事もある。二十世紀の今日においては電気の疑問が....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
も存在も認めた者がなかったのである。 威風みつるが如き大鑑定の現場に於ては、被
鑑定人のたった一人の血をわけた妹が人々の蔭に小さく身を隠すようにして見ていること....
「嫁入り支度」より 著者:神西清
はからずも私がはたすことになったのは、最初の訪問から七年ほどして、さる訴訟事件の
鑑定人の役目で、この小さな町へ出張を命ぜられた時であった。覚えのある小さな家へ立....