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長与
「長与〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長与の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
》の朝|妻《さい》が来て枕元に坐《すわ》るや否や、実はあなたに隠しておりましたが
長与《ながよ》さんは先月《せんげつ》五日《いつか》に亡《な》くなられました。葬式....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
然主義文学の絶頂がややすぎた頃、武者小路実篤、有島武郎、生馬、志賀直哉、里見※、
長与善郎、木下利玄、柳宗悦、園池公致、児島喜久雄、郡虎彦等上流の青年たちによって....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
と文部省に臨んだし、流石の軍部の教官も謝ったという噂であるが(之も噂だ)、今度の
長与総長に果してそれだけの腕と腹とがあるだろうか。松田文相に呼びつけられて、管下....
「黄銅時代の為」より 著者:宮本百合子
、斯う云う心持に於ても何か異っては居ないだろうか。 ○彼等の運命の裡に於て、
長与氏は、性慾を極端にまで厭うべき文字で呼んで居る。 「結婚した許りの夜と同じく....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
く身に覚えたのだった。…… 九月初めの或日、圭介は丸の内の勤め先に商談のために
長与と云う遠縁にあたる者の訪問を受けた。種々の商談の末、二人の会話が次第に個人的....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
連という感じですね。しかしむずかしいから妻にしてしまったのでしょう。 大帝康煕
長与善郎 岩波新書 近代の明君と「支那統治の要道」をかいた本らしいけれど、近頃の....
「性格を求む」より 著者:豊島与志雄
せてもらいたい。但し、私は氏の近作に接していないから確言は出来ない。それならば、
長与善郎氏はどうだろう。文学によりもより多く生活に関心を持っている氏だ。「重盛の....
「自信の無さ」より 著者:太宰治
本紙(朝日新聞)の文芸時評で、
長与先生が、私の下手な作品を例に挙げて、現代新人の通性を指摘して居られました。他....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
プンという言葉も使うし、そのマネゴトも実演する。特に私の見た「虞美人」というのは
長与善郎氏の戯曲によったもので、三国志に取材したもの、その骨法は大人のものだ。そ....
「日記」より 著者:宮本百合子
と、やや精神の系統は似た皮肉の面白さだ。少し長いもの、又種類によって面白からず。
長与善郎氏の小説、めでたしめでたし、妻君が流産したことをああ云う風に書いて平気で....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
私の「俊寛」を読んで下さったかしら。方々からいろいろ言ってきましたが、そのなかで
長与善郎君が永久的なクラシックだといってほめてくれたのが一番私をよろこばせました....
「樹氷」より 著者:三好十郎
かで山を開いたりしているかもしれない。ね、御一緒に行って夏一杯みんなで暮さない?
長与の敏行さんも行きたいとおっしゃるから、お宅のお兄様もいかが、きっと面白いわ。....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
家の橋本左内、軍人・政治家の村田蔵六(のちの大村益次郎)、医療の制度をあらためた
長与専斎、日本赤十字社をつくった佐野常民など、のちに幕末から明治にかけてかつやく....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
認められて万年講師から一躍勅任教授となった不遇を以て鳴る大家である。学生の時には
長与、島薗を常に抜いていた秀才だったのだ。だが学士は仲々社交的な手腕に富んでいる....