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「長久〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長久の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
つ守り札を、魚籃《ぎょらん》の愛染院《あいぜんいん》から奉ったのを見ると、御武運長久｜御息災《ごそくさい》とある可き所に災の字が書いてない。これは、上野｜宿坊《....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
ほかはないではないか。それよりも、われわれが身命を賭して土佐兵を撃ち退け、徳川家長久の基を成せば、お家繁盛のためにもなり、御先祖以来の御鴻恩に報いることにもなる....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
今夜は勇躍、敵機動部隊へ突込むだろう。飛行機が焼かれていれば口惜しいだろう。武運長久を祈ってやまぬ。朝子も気が気であるまい。 ◯運通省通告。しばらく東京及ヨコハ....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
兵を出し、形式的に信長に対する加勢として越前に遣わし、只管信長に頼った方が、御家長久の策であると云ったが、久政聴かず、他の家臣達も、久政に同意するもの多く、長政....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
我が国に、かかる俊馬の在るを聞かぬ、其の吉凶｜如何と尋ねられた。側近の者皆｜宝祚長久の嘉瑞なりと奉答したが、只万里小路藤房は、政道正しからざるに依り、房星の精、....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
である。一般の士気は察すべきだ。 三月二十八日、秀吉は沼津を発して三島を過ぎ、長久保城に入って家康と軍議を凝らして居る。小田原攻撃の前哨戦は、先ず誰が見ても此....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
三郎は、静かに社殿の前へ行き、合掌して叩頭いたが、 「お館の隆盛、身の安泰、武運長久、文運長久」 こう祈って顔を上げて見ると、社殿の縁先｜狐格子の前に一人の老....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
りと幽かな音がしても、にゃあと鳴き、いよいよ財産は殖えるばかりで、この家安泰無事長久の有様ではあったが、若大将ひとり怏々として楽しまず、女房の毎夜の寝物語は味噌....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
辰浮世の悲みを知りそめ叔父の帰宅らぬを困り途方に暮れ居たるに、近所の人々、彼奴め長久保のあやしき女の許に居続して妻の最期を余所に見る事憎しとてお辰をあわれみ助け....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
繍られていたんだ。水狐族めの紋章ではないか。そいつら二人は孫だったのだ。水狐族の長久田の姥のな！ さあ立ち上がれ！ やっつけてしまえ！ 間もなくこっちへやって来....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
、この温和な土地で、大きな別荘に立て籠って、利息の勘定をしながら、家内安全、子孫長久、よそのことはどうでもよい。文化とは何んや、焼芋の事か。「近頃文化焼芋の看板....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
った。防人等は九州防衛のため出発するのであるが、出発に際しまた道すがらその武運の長久を祈願したのであった。土屋文明氏によれば、常陸の国府は今の石岡町にあったから....
「光は影を」より 著者:岸田国士
今じや土地の方はわしんとこといくらも変りはねえが、とにかく名望だけは保つてござる長久保家の本家の当主だ」 二人は、いずれもこの紹介には少し辟易のていで苦笑を交....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ったことの礼を述べ、終り間際にもお宅のことばかりいっていて、あなた様方の御寿命の長久を祈りますと遺言して、安らかに息を引取った、としてありました。 私はすぐに....
「欧米各国　政教日記」より 著者:井上円了
を施す等、またわが歳末のごとし。地方の停車場などには当日に限り、「天下泰平、武運長久、鉄道会社千秋万歳」と題示せるあり。これまた、わが国風に異ならず。 クリス....