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長人
「長人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長人の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球図」より 著者:太宰治
る国。海鯨の住む大洋。木に棲《す》み穴にいて生れながらに色の黒いくろんぼうの国。
長人国。小人国。昼のない国。夜のない国。さては、百万の大軍がいま戦争さいちゅうの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》の事だ(グベルナチス『植物譚原《ミトロジー・デー・プラント》』一)。サラミスの
長人《せいたか》アヤース、ギリシア軍のトロイ攻めに武勇抜群だったが敵味方ともオジ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
かも徳川将軍の処分について諸侯|貢士の意見を徴せられたという後のころにあたる。薩
長人士の中には慶喜を殺せとの意見を抱くものも少なくないので、このことはいろいろな....
「弟子」より 著者:中島敦
慨家《こうがいか》の公良孺《こうりょうじゅ》。身長《みのたけ》九尺六寸といわれる
長人孔子の半分位しかない短矮《たんわい》な愚直者《ぐちょくしゃ》子羔《しこう》。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら咽喉《のど》が腫《は》れて、数日間食物が入らず、病の床に寝込んだものさえある。
長人の意気愛すべしといえども、術は格別である。中央にあって覇を成すものと、地方に....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
て、この時も肝付学務課長と共に私が出張したが、やはり議長に推薦された。けれども、
長人気質は、他県人の下に立つ事を嫌うので、殊更に反抗して議長を困らせるような事が....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
て干渉の端を開くの恐れありしといわんか。外人の眼を以て見るときは、戊辰における薩
長人の挙動と十年における西郷の挙動と何の選むところあらんや。等しく時の政府に反抗....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
いわ。……ただ、こんにちは、というだけ……」 昼御飯を早めにすますと、ひと束の
長人参《ながにんじん》をうしろに隠して、公園の入口で待ち伏せしていた。キャラコさ....
「霊廟」より 著者:永井荷風
サキソン人種が齎《もたら》した散文的実利的な文明に基《もとづ》いて、没趣味なる薩
長人の経営した明治の新時代に対して、幾度《いくたび》幾年間、時勢の変遷と称する余....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
は、その社の別当国泉寺の寺記から出ているらしい。国志の記する土人の説には、 上古
長人あつて人民を劫掠す。此の地に懸崖あり、其の半腹に窟あり。此人藤を以て山上より....