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長吉
「長吉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長吉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いので見に行きましたよ。九蔵の宗吾と光然、訥子《とっし》の甚兵衛と幻《まぼろし》
長吉、みんな好うござんしたよ。芝鶴《しかく》が加役《かやく》で宗吾の女房を勤めて....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
五 これまでの忠直卿は、国老たちのいうことは、何かにつけてよく聞かれた。まだ
長吉丸といっていた十三歳の昔、父秀康卿の臨終の床に呼ばれて、「父の亡からん後は、....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
だまして連れておいでになりました」 「河童は幾つで、なんというんだえ」 「本名は
長吉と申しまして、十五でございます」 「どこから拾って来たんだ。親はねえのか」 ....
「蠅男」より 著者:海野十三
んでえ」 帆村は向うを向いて苦笑いをした。 「君の名は何という」 「丸徳商店の
長吉だす」 「では長どん。いいかネ、こう書いてくれたまえ。――蠅男ラシキ人物ガ三....
「画学校時代」より 著者:上村松園
のなかから後に名をあげた人は殆んどありません。 校長は土手町の府立第一女学校校
長吉田秀穀さんで、画学校の校長を兼ねていられたのです。 教室は、 東宗 西宗 ....
「電気鳩」より 著者:海野十三
の駆逐艦にすくいあげられたきょうだいは、たちまち艦内の人気者になりました。 艦
長吉田中佐は、きょうだいの冒険談をきいて、そのいさましさをほめました。そして、艦....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
「へえ」といって若い弟子はちょっと顔を見合わせたが、 「実は一軒ございますので」
長吉というのがやがていった。 「おおあるか? どこにあるな?」 「へえ、本郷にご....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
襖の陰で止まったが、 「大旦那様、大旦那様」 こう呼ぶ不安そうな声がした。 「
長吉どんかい、何か用かい」 「心配のことが出来ました」 「入っておいでな、どんな....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
て、四郎兵衛は自分の名をいった。この時代の町奴の習いとして、その他の者共も並木の
長吉、橋場の仁助、聖天の万蔵、田町の弥作と誇り顔に一々名乗った。もうこうなっては....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
を持つようになって居た。 その頃、彼は初めて白洲に引きすえられていた盗賊の木鼠
長吉を見たのである。彼は、仲間で木鼠ともむささびとも仇名をとっていた。むささびが....
「おせん」より 著者:邦枝完二
しようッてんだ」 顔をしかめて、春重を見守ったのは、金蔵に兄イと呼ばれた左官の
長吉であった。 「どうもしやァしねえがの。そいつがほんまなら、おいらもちっとばか....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
牛市川団十郎が、日本随市川のかまびすしい名声を担うて、東からはるばると、都の早雲
長吉座に上って来た時も、藤十郎の自信はビクともしなかった。『お江戸団十郎見しゃい....
「残された日」より 著者:小川未明
長吉は学校の課目の中で、いちばん算術の成績が悪かったので、この時間にはよく先生か....
「谷にうたう女」より 著者:小川未明
くりの木のこずえに残った一ひらの葉が、北の海を見ながら、さびしい歌をうたっていました。 おきぬは、四つになる
長吉をつれて、山の畑へ大根を抜きにまいりました。やがて、冬がくるのです。白髪のお....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
から喧嘩をはじめる。ですから魯迅さんの喧嘩は強いですよ。 魯迅の好きな詩人は李
長吉。それから魯迅は新しい版画を取り入れて盛んに宣伝した。われわれも一緒にやった....