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長姉
「長姉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長姉の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
桜」の主人公には季の妹で、私共の外遊帰来三年間恒春園に薪水の労を助けた娘です。其
長姉Y女も、私共の外遊前二年足らず私共の為に働いてくれたのでした。S女に相談する....
「亮の追憶」より 著者:寺田寅彦
亮の一周忌が近くなった。かねてから思い立っていた追憶の記を、このしおに書いておきたいと思う。 亮は私の
長姉の四人の男の子の第二番目である。長男は九年前に病死し、四男はそれよりずっと前....
「「母の膝の上に」(紹介並短評)」より 著者:宮本百合子
やることに定めました。インドには、フロラが行くことになりました。家には、ヒルダと
長姉のアンナが残ることになったのですが、ロザリーは、そのアンナと毎晩一緒の室に眠....
「空襲警報」より 著者:海野十三
……誰かと思ったら、義兄さん!」 それは義兄の陸軍中尉|川村国彦だった。旗男の
長姉にあたる露子が嫁いでいるのだった。旗男は、東京の中学の二年生で、夏休を、この....
「重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
らい西のA村に嫁入りをしたので、あとは全く静かな淋しい家庭であった。その以前から
長姉の片付いていたB家が三軒置いた隣りにあって、そこには自分より一つ年上の甥が居....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
刊を次々と取り寄せてヒマにあかして読んだり寝たりしているのである。私の義兄(私の
長姉が細君)紅邨もヒマにあかした雑学家で話の泉のお客ぐらいは楽につとまる物識りで....
「朱欒の花のさく頃」より 著者:杉田久女
てすべてに豊富な桃源の様なさつまで私の兄姉達は皆鹿児島風にそだてあげられた。私は
長姉の死後三年目に生れたので父母が大変喜んで、旧藩主久光公の久の一字にちなみ長寿....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
死んだ姉、華やかで、強気で、涙もろくて、清らかな心情と義侠的なところのあったこの
長姉のことは一生私の心に深く深く烙きつけられている。或る意味で私の一面の守護の女....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
い。けれども村の若者は、四ツ足食いの無法者の娘を恐しがって、手をだす者もいない。
長姉は城下へでて家老の妾になり、次姉も江戸へでて、水茶屋だか遊芸小屋だかで名を売....