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「長家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
擲《は》り倒されまして、目が覚めたようになって頻《しき》りに稼《かせ》いで、此の長家《ながや》へ越して来たと見えて、夜具縞《やぐじま》の褞袍《どてら》を着て、刷....
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
さんに麻風呂敷に掻巻《かいまき》に三布蒲団《みのぶとん》を背負《せお》い込ませ、長家の者に知れない様にお父さんに半纏を着せたいと云うので段々と狐鼠《こそ》/\買....
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
鰮魚《いわし》を漁する態を観《み》る。海浜に浜小屋《はまごや》というもの、東京の長家《ながや》めきて一列に建てられたるを初めて見たり。 二日、無事。 三日、....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
仰ぐと、夜空を四角に切り抜いたようなツルマキ・アパートが、あたりの低い廂をもった長家の上に超然と聳えていた。 と、そのときだった。 「ギャーッ」 たしかギャ....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
うべし」と叫んで、礫にせられたのは、有名な話であるから略する。 五月十八日、信長家康両旗の援軍三万八千、長篠の西方|設楽の高原に、山野に充ちて到来した。 し....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
。織江から来る十五日御登城の節お通り掛けお目見え仰付けらるゝ旨、且上屋敷に於てお長家を下し置かるゝ旨をも併せて達しましたので、大藏は有難きよしのお受をして拝領の....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
通りならねえ御恩を戴いた事がありましたが、あれだけの御身代のお娘子が、何うして裏長家へ入っていらっしゃいます、その眼の悪いのはお内儀でございやすか」 ま「はい/....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
いで邸へ帰る事は出来ぬぞ」 孝「喧嘩を致したのではありません、お使い先で宮邊様の長家下を通りますと、屋根から瓦が落ちて額に中り、斯様に怪我を致しました、悪い瓦で....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
うであるとしても、日本現代の都市へ帰朝すれば、八階のビルディングの下に下駄の如き長家が並び、アッパッパ、学名ホームドレス着用の草履をはいた奥様と女中の点景と、仁....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
りをして、藤川庄三郎は、妻恋坂下に一万石の建部内匠頭というお大名が有ります、その長家の下に待って居ましたが、只今と違ってお巡りさんという御役が有りません、邏卒と....
黒百合」より 著者:泉鏡花
時まで浅草|俵町の質屋の赤煉瓦と、屑屋の横窓との間の狭い路地を入った突当りの貧乏長家に育って、納豆を食い、水を飲み、夜はお稲荷さんの声を聞いて、番太の菓子を噛っ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
に子供の生れるのを待って養子に迎えたのだと云われている。とにかく、神格化された族長家に、一年間も、否、たった一ヶ月間でも、後嗣たるべき人物が空白だということは由....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
って板塀に附いて真直に行くとお馬場の所に出るから、それへ附いて曲ると裏手に四軒お長家があるが、二軒目のお宅だ」 多「有難うがんす」 と又ギシ/\と担いで、教え....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
撰者藤原俊成は七十四歳であった。 一体俊成の出た御子左の家は御堂関白道長の子|長家から出た。道長には倫子と高松殿と北政所が二人あるといわれたほどであったが、や....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
るくらいで」 侍「中々気丈な奴だ、サ、こゝへ来い、手当を遣ろう、向うの仙台侯のお長家下に二人ばかり頭巾を冠ってる奴が居るようだが、気を附けてくれ」 舁「へえ、二....