長幼の序[語句情報] » 長幼の序

「長幼の序〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長幼の序の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
し、社会の構成は上制下服に基づかずして左抗右抵に基づけり。この気風は社交に移りて長幼の序なく主僕の順なし、政事上にありては君臣の関係、官民の交渉、東洋のごときに....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
婦人の上に注がれている。その席には、日本流の窮屈さがあり、またその上に古い中国の長幼の序とでもいう風な礼儀の窮屈さも加っているようであった。長テーブルの中央には....
道標」より 著者:宮本百合子
ところを見ると、伸子はその少年たちの心の内にあるものが知りたかった。ベルリンでは長幼の序という形式がやかましい。しかし、ベルリンの劇や映画でセンセイションをおこ....
再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
濃厚なる民族にあっては家族が生活の単位となり、そこには親子の道徳が大に興り、尊卑長幼の序という如きものが重んぜられる。而してかかる処には農業が最も適し、道徳と経....
徳育如何」より 著者:福沢諭吉
て君に仕うべし、もって父母に事《つか》うべし、もって夫婦の倫をまっとうし、もって長幼の序を保ち、もって朋友の信を固うし、人生居家の細目より天下の大計にいたるまで....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
中の生活には、ホドは勿論大切であるが、是を取繞らす炉ぶちもまた重要であった。爰で長幼の序が定まり、家長主婦の権威が確立するのみならず、火神の祭りも占問いも、みな....