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「長春〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長春の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
妾宅で睡眠中に原因不明の死に方をし、兄は映画女優のあとを追うて満州へ行ったきり、長春かどこかで石鹸を売りながら生きのびているという風の便りが、一度あったほかは消....
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
そうに一口ぐらいずつ吹聴《ふいちょう》していた。中で最も敬太郎を驚ろかしたのは、長春《ちょうしゅん》とかにある博打場《ばくちば》の光景で、これはかつて馬賊の大将....
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
、句を懇望されるたびに、それへ書いてやってしまったから今では一枚も残っていない。長春の宿屋でも御神さんに捕《つら》まった。この御神さんは浜のものだとか云って、意....
運命」より 著者:幸田露伴
。酒後に英雄多く、死前に豪傑|少きは、世間の常態なるが、太祖は是れ真豪傑、生きて長春不老の癡想を懐かず、死して万物自然の数理に安んぜんとす。従容として逼らず、晏....
安重根」より 著者:谷譲次
大変なんだ。(活気づいて高声に読み続ける)「因に東清鉄道会社は、翌二十二日のため長春ハルビン間に特別列車を用意したり。」どうだい、こいつあ愉快なニュースだ。いよ....
風流仏」より 著者:幸田露伴
善行の緑綬紅綬紫綬、あり丈の褒章頂かせ、小説家には其あわれおもしろく書かせ、祐信長春等を呼び生して美しさ充分に写させ、そして日本一|大々尽の嫁にして、あの雑綴の....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
」 ほんとに真赤な、大きな、火事のような入り日だ。 「奉天」 のりかえ。 「長春」 のりかえ。 支那馬車のむれ。 客桟で人を呼ぶ声。深夜。 やすい煙....
上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
あるが、戦禍による半壊の家屋を使用してる者が多いのは幸で、世帯整理もよく行届き、長春里第×号などと洒落た名称がついている。この日本地区のみにて窮民二万を数うる由....
色彩映画の思い出」より 著者:中井正一
に、私たちはかぎりない感慨を今もなお懐いている。 せんだってフジ・フィルムの社長春木さんに会った時、大阪朝日会館で私たちの映画を見られたことをうかがい、小西六....
朝顔日記の深雪と淀君」より 著者:上村松園
たのは日本では浮世絵以後のことだろうと思われますが、浮世絵画家のうちで私は春信と長春が好きです。 近頃、しきりに若い人達に流行っている女の絵に対してはどうもわ....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
致も、浮世のものならざる也。 明くれば一行の外、温泉の若主人塩谷忠氏、画家吉積長春氏加わりて、層雲峡を溯る。峰上に奇巌多し。巨巌の上部に小巌立ちて、あたかも人....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
が、鳥居清信《とりいきよのぶ》専《もっぱ》ら役者絵の板下《はんした》を描き、宮川長春《みやがわちょうしゅん》これに対して肉筆美人画を専らとせしより、中古《ちゅう....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
しなかったことは祇園祭の神輿をエタに舁かしたとか、エタに井戸を掘らせたとか、三好長春がエタの子を小姓に召し抱えたとか、武士が持参金付のエタの娘を息子の嫁に取った....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
滅びたるもの如何程も御座候」とか云っている。そしてその滅びたる証拠としては、三好長春(治)は青屋四郎兵衛の子の大太夫を小姓に使ったが為に滅んだのだとか、長春の小....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ま世に出すこととした。 昭和十六年四月八日 於東京 石原莞爾 昭和四年七月長春に於ける講話要領 昭和十三年五月新京に於て訂正 昭和十五年一月京都に於て修正....