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長松
「長松〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長松の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
ける。この一群れの迹《あと》に残りて語合《かたら》う女あり。 「ちょいと、お隣の
長松《ちょうまつ》さんや、明日《あした》はどこへ行きなさる?」 年増《としま》....
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
しなくてもいい」 正勝は気安く言って、ふたたび筆に墨を含めた。 「正勝さん!」
長松爺《ちょうまつじい》が首を傾《かし》げながら、怪訝《けげん》そうに言った。 ....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
、丹羽長秀知って、密かに秀吉に告げて逃れしめた。勝家の要撃を悟って、秀吉津島から
長松を経て、長浜に逃れて居る。自分でこんな非常時的態度に出て居るので、勝家の方で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
衛はお松を引合わせると、番頭は変な面《かお》をしていましたが、小僧を呼んで、 「
長松、なんせ旦那様はお留守《るす》だから奥様にそう申し上げて来な、青梅在のお百姓....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
が、同三時半頃に至り、某国大使館に趣きたる警視総監|高星威信子爵が、外務省機密局
長松平友麿男爵、弁護士藤波堅策氏と同車にて警視庁に帰来するや、庁内は俄然として極....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
て、はじめは出鱈目でも、そのうちに少しの不審を見つけ、本気になって勘定をし直し、
長松は傍に行儀よく坐ってあくびを噛み殺しながら反古紙の皺をのばし、手習帳をつくっ....
「近頃の話題」より 著者:宮本百合子
後に川端康成氏と尾崎士郎氏とに授賞して、十六日解散した。懇話会の主宰者・元警保局
長松本学氏談として、帝国芸術院が出来上って、政府もわれわれの考えるような文化への....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
そこで三郎は、ようやく釣床の中で、眼をさましたのだった。すこぶるやかまし屋の艇夫
長松下梅造の声だと分ったから目をさまさないわけにいかなかった。ぐずぐずしていれば....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ているということを注意しなければならないが、ところで、多数の大衆作家達が前警保局
長松本学氏の後押しで「帝国文芸院」運動をはじめたことは有名だ。後の「文芸懇話会」....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
の基金がでたか分らない「新日本文化の会」というものが組織されて、それはもと警保局
長松本学と林房雄、中河与一等によって組織された文芸懇話会の拡大されたものであった....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
輩でもあり、敬称になる場合もあるが、関東では「どん」称は目下でなければ使わない。
長松どんだとか、おさんどんだとかいう場合でなければ、関東では「どん」称語を用いな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
町の芋七へ下さる」 手拍子パチパチ。 「半紙十帖、煮付物一重、三太郎後家様より
長松へ下さる」 手拍子パチパチ。 「榾《ほた》三束、蝋燭《ろうそく》二十梃、わ....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
訳だと思ったよ。 大連の電気遊園という美しい遊園地の登※閣という料亭で、満日社
長松山忠二郎先生ご夫妻に招待され、T主筆夫妻やS社長秘書夫妻と共に僕達夫妻は北京....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
を歴観して帰船す。雷雨はげしく来たり、満身ためにうるおう。少憩の後、郵船会社支店
長松平市三郎氏を訪い、杯をふくみ話を交ゆること約一時間にして、領事館に移り、総領....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
かまた草履を片足盗んで斬られたという話があり、顛末は少し入組んでいたが、寺の名は
長松寺とか何とかいっている。捜したらまだまだ見つかることと思うが、東京近くの武州....