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長竿
「長竿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長竿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「太虚司法伝」より 著者:田中貢太郎
い体になって、独りでは動くことも立っていることもできなかった。 「出来た出来た、
長竿恠」 皆が手を叩いて囃したてた。大異はどうすることもできなかった。大王は笑....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い、打ち合いせしが、ついにかなわず、干魚場《ほしかば》の石の上に追い上げられて、
長竿でしたたか叩かれて散らし髪になったが、泣きながら脇差を抜いて切り散らし、所詮....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うしているうちに、鉄砲は引きつづいてパンパンと鳴り、なかには弓矢を持ち出したり、
長竿を担《かつ》ぎ出したりするものまで見えましたが、鳥の姿がまた森かげに隠れて見....
「荒磯の興味」より 著者:佐藤惣之助
夏にはクロダイ、夏にはメイジダイ、ヒラマサ、秋も略同様なものが、三間から四五間の
長竿で釣れるのであるから、近代の釣人がその強引にあこがれて、遠く出釣するのも無理....
「想い出」より 著者:佐藤垢石
壮な姿を速瀬の真んなかに躍らせて、友釣りを操っている風景を想いだした。五間もある
長竿で、一歩踏み誤れば溺れねばならないほどの奔流へ、胸のあたりまで立ち込む利根川....
「利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
尺鮎が釣れたのである。 水量は多く川幅は広く、瀬は荒い。非力の私でさえ五間竿の
長竿を使わねばならぬのであったが、体力のある職業釣り師は六間竿以上、七間などとい....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
、狙う場所へ囮鮎が達せぬ場所が多いのである。であるから、強力の釣り師は六間以上の
長竿、非力の者でも四間半から五間もの竿を握り、なおその上に激流の中へ、胸あたりま....