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長老
「長老〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長老の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
ップはこの河童にちょっと頭を下げた上、丁寧《ていねい》にこう話しかけました。
「
長老、御《ご》達者なのは何よりもです。」
相手の河童もお時宜《じぎ》をした後《....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
町を一巡りした。町並の人々は、自分たちが何十年か聖人と渾名して敬愛していた旧家の
長老のために、家先に香炉を備えて焼香した。多摩川に沿って近頃三業組合まで発達した....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
支えている。そして、採光層から入る光線は、「ダナエの金雨受胎」を黙示録の二十四人
長老で囲んでいる天井画に、なんとも云えぬ神々しい生動を与えているのだった。なお床....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
パイプを横啣えの外套の衣兜に両手を突込みの不得要領な顔をしていた。白い髯で通る社
長老人は眼鏡越しに眼をパチ/\して、『私の家へは店から火事だと電話が掛った。処が....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
奨した坪内博士、如何なる偏見を抱いて見るも穏健老実なる紳士と認めらるべき思想界の
長老たる坪内氏が、経営する文芸協会の興行たる『故郷』の上場を何等の内論も質問もな....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
ら、背のひょろ高い一人の委員が、一番前にのりだしてきて、 「わしは、この鬼仏洞の
長老で、陳程という者だ。お前さん方は、この鬼仏洞の治安が乱れているとか、中で善良....
「死者の書」より 著者:折口信夫
和にとっては大和の国、河内にとっては河内の国の大関。二上の当麻路の関――。 別の
長老めいた者が、説明を続いだ。 四五十年あとまでは、唯関と言うばかりで、何の標も....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
員のうちにも、けっしてイングランド教会の者はいないのである。われわれは天主教徒か
長老教会派のもので、天主教徒が多数を占めている。そこで、どちらの信徒にも異なる宗....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
。これらの書籍は旧に倍しても珍重するから」と書いてやった。また自分の属する教会の
長老には寺院のお祭りや謝肉祭の光景、コロシウムの廃跡等をくわしく書きおくり、若い....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
くみ 孤児の女中、もと良家の娘、源兵衛の許嫁。十八歳。 円命阿闍梨 三井寺の
長老。 三井寺の法師稚児大勢。 その他、村の門徒男女大勢。 第一場 (....
「瘤」より 著者:犬田卯
然たるものがあり、また村から大量の賭博犯人があがる、村議のうち中地派だった一人の
長老が引退し、津本派が五名……といったようなことで、かくしてここに再度、村へは瘤....
「迷信解」より 著者:井上円了
色にてつれて帰るを覚えおる』といえり」また今一つの話は、「下総の国山梨村大竜寺の
長老、ある年|江湖を開きたるに、少し法門の上手なるによりて慢心を生じ、多くの僧侶....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
以前に椿岳の画の価値を認めたものが日本人にまるきりないわけではなかった。洋画界の
長老|長原止水の如きは最も早くから椿岳を随喜した一人であった。ツイ昨年|易簀した....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
相当せる年月の間、その社中に加わりて眠食することを得るなり。その寄留の間は一切、
長老の指揮に従わざるを得ず。
長老は坊長として選挙せるものなり。 およそ欧州中、....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
焼け残った書類を探しだして名簿を作成した。その名簿によって当時の社会主義運動家の
長老、安部磯雄、賀川豊彦、高野岩三郎の三氏の名で招待状を出し同年九月二十二日、新....