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長良川
「長良川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長良川の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
以前の大地震《おおじしん》の光景を再び私の眼の前へ展開してくれたのでございます。
長良川《ながらがわ》鉄橋陥落の図、尾張《おわり》紡績会社破壊の図、第三師団兵士|....
「海底大陸」より 著者:海野十三
船長は声をふるわせてよむ、―― 「ワケモワカラナイノニ、攻撃シテハイケナイ。
長良川博士ノ意見ヲ聞イテカラニセヨ。博士ハ今パリ大学ニ滞在中デアル。モシコノ注意....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
赤坂、垂井あたりの要処には彦根藩の出兵があると聞いて、あれから道を西北方に転じ、
長良川を渡ったものらしい。師走の四日か五日ごろにはすでに美濃と越前の国境にあたる....
「家」より 著者:島崎藤村
御返事は、大事に取っといてあります」 「どんな返事を進げたっけネ」 「ホラ、私も
長良川に随いて六七里下りましたと申上げました時に……あの暑い盛りに……こう夏草の....
「今度の選挙と婦人」より 著者:宮本百合子
す。長良の橋の人柱といえば伝説に名高く、文学にも有名です。ただ一人の人が難工事の
長良川の橋工事の人柱となってさえ、その事業に従う人々の真剣さがちがってきて、橋は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
こういう場合でも、見物に行くところが行くところでありさえすれば、たとえばついでに
長良川へ鵜《う》を見に行きたいとか、犬山の提灯祭《ちょうちんまつり》を見たいとか....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
京人形ぐらいには美しく見える。こっちへ来るというので道中も余所とは違って、あの、
長良川、揖斐川、木曾川の、どんよりと三条並んだ上を、晩方通ったが、水が油のようだ....
「東上記」より 著者:寺田寅彦
薄暗く工夫体の男|甲走りたる声張り上げて歌い出せば商人の娘堪えかねてキヽと笑う。
長良川木曽川いつの間にか越えて清洲と云うに、この次は名古屋よと身支度する間に電燈....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
近所へ寄せつけなかった。味方の家来もずッと後へひきさげた。 道三は鶴山を降り、
長良川の河原へでて陣をしいた。身のまわりに自分のわずかな親兵だけひきつれて、一番....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
るが、上の保、吉田、板取、揖斐の各支流を集め、木曾の奥から出てくる木曾川に合する
長良川の方が、太平洋に向いているにも拘わらず水温が低い。 まれに、平州に源を発....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
。なぜだかを吾々は考えねばなりません。 美濃の都は岐阜であります。鵜飼で有名な
長良川の辺りに在る町であります。この都の名に因んだものでは、誰も岐阜提灯のことが....
「赤い土の壺」より 著者:田中貢太郎
永禄四年の夏のことであった。夕陽の落ちたばかりの
長良川の磧へ四人|伴の鵜飼が出て来たが、そのうちの二人は二羽ずつの鵜を左右の手端....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
憤ったが、自分がその身になってみると、やはり蜘蛛六と同じ事をしていた。 わしは
長良川の上流を、十里余も溯って、たった独りの老母がいる関の宿の在、下有知という草....