長蛇の列[語句情報] » 長蛇の列

「長蛇の列〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長蛇の列の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
本をやりかけて居るが、今に団子坂から小菅の製紙会社まで続く紙屑車数十百が、蜿蜒と長蛇の列を作るであろうよ 残本が売れず古本が売れない理由 上記の如く残本が売れな....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
、ともかくその道をゆくことにした。 二百の荷担ぎ――それに、車や家畜をふくめた長蛇の列が、イギリス駐屯軍の軍用電線にそうて、蟻塚がならぶ広漠たる原野を横ぎって....
旅愁」より 著者:横光利一
、新アジヤに対い沸沸と湧くもののようやく底から逆巻き返して来ている物音が、公園の長蛇の列からも感じられた。 しかし、矢代は、自分ならむしろ新世界としたがった。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
新道《しょくしょうしんみち》に夥《おびただ》しい人の行列がありました。無数の人が長蛇の列をなして、町並の軒下に立って、三丁も五丁もつながっている。 「何だい、あ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
を見つけましょう、お送りするのは其からね。 須田町辺のこみかたは全くひどく蜒々長蛇の列です。もとのように自動車でもいたら人死にですね、すっかりへこたれて、本買....
弱者の糧」より 著者:太宰治
り侘びしい人たちばかりなのではあるまいか。日劇を、ぐるりと取り巻いている入場者の長蛇の列を見ると、私は、ひどく重い気持になるのである。「映画でも見ようか。」この....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、散歩を許されて、ほかに行く場所もないので、再三後楽園へ野球を見物に行った。私は長蛇の列にまじって行列しながら、オレが精神病者であることはハッキリしているが、ほ....