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長話
「長話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長話の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
だった。ダンサーになりたての頃、一度無断で家をあけたことがあった。女友達の下宿で
長話をしている内に電車がなくなり、泊めてもらったのだが、夜なかに公衆電話が掛って....
「世相」より 著者:織田作之助
ている訳でもなく、聴いている私もまた期日の迫った原稿を気にしながらでは、老訓導の
長話がむしろ迷惑であった。机の上の用紙には、 (千日前の大阪劇場の楽屋の裏の溝《....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
ている誰彼の顔をあれやこれやと思い巡らした。 丘田医師の家は、すぐ判った。私の
長話に大変時間が経過したような気がされることであろうが、アパートを出てからここま....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ても喋りたくなる。 仕事の方の客は、用談だけだから、短くてすむ。親しい友ほど、
長話になる。それだから親しい友と逢うことはさけなければならないことがよく分ってい....
「幽霊妻」より 著者:大阪圭吉
うものが、おわかりになれなかったのでございましょう……。 ――やれやれ、とんだ
長話をいたしましたな。では、ここらで御無礼さしていただきます……。....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
めておけばよいのですが、誰かに一度は話しておきたいような気もしましたので、とんだ
長話をしてしまいました。かえすがえすもお前さんには御世話になりました。あらためて....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
い、沈着にせい』をつづけとったんやろ。――まア、ざっとこないな話――君の耳も僕の
長話の砲声で労れたろから、もう少し飲んで休むことにしよ。まア、飲み給え。」 「酌....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
がいたったときは、俺と一しょに死んでくれ」 「はい、――」 「杉田二等水兵。もう
長話はできぬが、この飛行島もいよいよ近く動きだすぞ」 「えっ、飛行島がうごきだし....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
りが真白で。おふくろ様も好いお方、おいとしい事でござります。 おお、おお、つい
長話になりまして、そちこち刻限、ああ、可厭な芋※の葉が、唄うて歩行く時分になりま....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
でもいいことで、してみると、もうこれ以上話をしてみても始まらぬわけだと、今までの
長話も後悔されてきます。しかし、それもお喋りな生れつきの身から出た錆、私としては....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
て聞いているのだね。しかし今度は本物の方だよ。」 鶴見はますます乗り気になって
長話をはじめた。 その
長話というのはこうである。鶴見はそれが夏時分であったとい....
「女侠伝」より 著者:岡本綺堂
すなわち剣侠、僧侠、女侠のたぐいが、今もあるかどうかは僕も知らない。いや、あまり
長話をしていては、ここの家も迷惑だろう。そろそろ出かけようか。」 わたし達はふ....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
たら、夕日が朝日ヶ峰にかくれてしまった! こりゃ、ぐずぐずしてはおられない。少し
長話しをし過ぎてしまったようだ。さ! 文麻呂! いよいよお父さんは行くぞ! 文麻....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
こともある。なにしろ斯ういう山国には不思議なことが絶えないので困る。いや、飛んだ
長話でお邪魔をしました。(立上る。) おいよ もうお帰りですか。 善助 狼の出な....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
、いずれ菖蒲、杜若。……二人は邑知潟の汀に、二本のうつくしい姉妹であったんです。
長話はしたが、何にも知らずに……可心は再び杖を曳いて、それから二三町坂を上ると、....