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「長調〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長調の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
踊る線条」より 著者:寺田寅彦
がら大部分は肝心の楽曲をよく知らないから困るのであるが、ただ一つモツァルトの「ニ長調メヌエット」だけは曲の構造をよく知っている上に、光像の踊りも簡単であるから、....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
罩もり、その呼吸に「カナリヤの労働」――きな臭い煙草――の名の香が絡み、散乱する長調の音譜と、澎湃たるこの雑色の動揺と、灼輝する通行人の顔と動物的な興奮。それら....
落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
の好きなというより、もう心酔してしまっているモツァルトのものをかけ出しました。ニ長調のロンドです。兄は白い敷布の上に長く寐て目をつむりながらきいております。 「....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
動なさい、活動なさい、団結なさい、さあ!……」 そして彼は、合唱付交響曲の変ロ長調行進曲の初め数小節を、ピアノでやたらにたたき出した。 「いいですか、」と彼は....
だいこん」より 著者:久生十蘭
掛けて八十五鍵を低音部から素早くひと撫ですると、いきなりバッハの〈平均律洋琴曲ハ長調フーガ〉をひきだした。 なんといううまさなんだ。この曲はジルさん(ジル・マ....
音楽界の迷信」より 著者:兼常清佐
耳には聞かれなかったか、たとえばショパンの有名な『プレリュード』のh短調や Db長調では同じ鍵盤がつづけさまに叩かれる。その時には、第二の音は第一の音とはすでに....