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長谷寺
「長谷寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長谷寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
どこのお開帳もうまく行かなかったと見えます。 文化九|申年の三月三日から渋谷の
長谷寺に、京都の清水観音の出開帳がありました。今のお若い方々からお叱言が出るとい....
「旅愁」より 著者:横光利一
た。彼は槙三と会うのが久しぶりで特に彼の微笑した眼差が懐しかった。昨日は伊勢から
長谷寺へより、奈良から夜遅くこのホテルへ着いたことなども、彼の話から推測するのだ....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
、四番が和泉の槙の尾寺、五番が河内の藤井寺、六番が大和の壺坂、七番が岡寺、八番が
長谷寺、九番が奈良の南円堂、十番が山城宇治の三室、十一番が上の醍醐寺、十二番が近....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と一分をそこへ抛《ほう》り出して、その刀を抱《かか》えてこの店を飛び出しました。
長谷寺《はせでら》の一の鳥居。机竜之助はそこへ立ち止まって、 「これこれ、巡礼衆....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
あるようだ。それだのに、私は何んだか部分品が気にかかる。 五月になると、大和の
長谷寺には牡丹の花が咲く。常は寂しい町であるが、この季節になると小料理屋が軒を並....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
の鹿とお土産と、法隆寺の壁画、室生寺、郡山の城と金魚、三輪明神、恋飛脚大和往来、
長谷寺の牡丹ときのめでんがく及びだるま、思っただけでも数限りもなくそれらの情景は....
「一本のわら」より 著者:楠山正雄
だんだん心細くなったものですから、これは観音さまにお願いをする外はないと思って、
長谷寺という大きなお寺のお堂におこもりをしました。 「こうしておりましては、この....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
ざくら》、平川天神《ひらかわてんじん》の鬱金《うこん》の桜《さくら》、麻布|笄町
長谷寺《こうがいちょうちょうこくじ》の右衛門桜《うえもんざくら》、青山|梅窓院《....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
しようとするとき、女の子がとりすがったのを縁側から蹴おとして家を出たとか、後年、
長谷寺へ参籠すると、行いすます尼と出会う、これが昔のわが妻であったとかいう類で、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。 この奇異な旅法師は、伊賀の名張から大和へ出る唯一の山街道を初瀬川にそって、
長谷寺の麓へ出ていた。 六月の日盛りである。 わけて今年は猛暑だった。五月中....