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長長
「長長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長長の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
子はにっこり笑顔さえ見せて、矢切《やぎり》のお母さん、いろいろ有難う御座います。
長長可愛がって頂いた御恩は死んでも忘れません。私も、もう長いことはありますまい…....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
る一事でも分る。 或時、委員の一人にて、これも鋭利なる論弁家であった東京控訴院
長長谷川|喬《たかし》君が、総会の席上で原案の理由なきことを滔々《とうとう》と論....
「旅愁」より 著者:横光利一
どやどやと梯子を登って来るヨーロッパの人間の声が聞える。
「では、皆さんどうも、
長長お世話になりました。」
一人の船客が別れの挨拶をした。
「ではお身体お大切....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
「おう」 やがて扉が開いた。 扉の外に直立不動の姿勢で立っていたのは第三分隊
長長谷部大尉だった。 「さっきお電話で、私の願をお聞きいれ下すってありがとうごさ....
「澪標」より 著者:外村繁
方向を指した。しかしその山の斜上の空には、灰色の雲が横たわっている。清清しい空に
長長と横たわっている雲を見ていると、私は次第に心細くなって来た。しかしそんな幼い....
「性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
だ眼とともに私の目にすぐに映った。参詣人といってもわずか四、五人の貧しい葬いは、
長長とつづいた町から町を練って野へ出て行った。野にはもう北国の荒い野分が吹きはじ....