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門外漢
「門外漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
門外漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
あるから、西洋とは全く趣を異にする茶室の微妙な美しさ、その建築の原理および装飾が
門外漢に充分にわかろうとはまず予期できないことである。 茶室(数寄屋)は単なる....
「愚人の毒」より 著者:小酒井不木
しや亜砒酸の中毒ではないかとお考えになりました。まったくわたしどものような医学に
門外漢たる者が考えても、その疑いを抱くのは当然のことであります。嘔吐と下痢とは亜....
「家」より 著者:島崎藤村
「実叔父さん達と、私とは、時代が違います」と正太は力を入れた。 「まあ僕のような
門外漢から見ると、商売なり何なりに重きを置いてサ、それから儲けて出るというのが、....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
かし筆者としては及ばずながらこの機会に出来る限り偽わらざる感想を述べておきたい。
門外漢の田夫野人の言葉でも古名人の境界を伝えている事が屡々あるのだから。同時に翁....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
。空は灰色からだんだん暗黒になってゆく。それから都踊りを見た。私は踊りに関しては
門外漢だから論じられぬが、美わしき舞子が、美わしく装うて、美わしき背景の前に、美....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
? 声のいいのは天稟ね。モーツァルトかジプシーソングか」 男は黙っている。 「
門外漢だから云えるのね」 男は更に黙っている。 「御趣味拝聴って時間つくればい....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
るから、私が自然ガラにもなく紙のヤミ屋もやるやうになるだけの話なんです。私は紙は
門外漢ですから、その時の取引のお値段で譲つてあげますから、あなたがそれで御商売な....
「正午の殺人」より 著者:坂口安吾
費家で一文の貯えもないことを当然だと思っているらしいが、神田氏の食生活や性生活は
門外漢には神秘的かも知れないが、一千万円の年収がそっくり出てしまうほど金のかかる....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
が出入りしてゴキゲンをとりむすび、金をもらっている。彼の手からバラまかれる金は、
門外漢には想像もつかないほどの巨額であるが、どんな方法で、どれくらいの収入がある....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
どう取りついたらいいかというようなことは登山家の間では問題になり得るであろうが、
門外漢にとつてはいつこうに興味をひかない問題である。それよりもむしろ信州側から登....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
あろう。咄嗟に眼をあけると手をのばして、金兵衛の小手をピッシリと打った。武道には
門外漢ではあったけれども、お狂言師としては無双の名人、物事の気合には達していた。....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
といううまい方法で、この立派な教育者はまずまず申し分なく暮し、頭を働かす仕事には
門外漢な連中には、えらく安楽な生活をしていると思われたのだ。 先生というものは....
「科学的研究と探偵小説」より 著者:小酒井不木
る。現代の小説は、あくまで現代の科学に立脚してほしいのである。私は文芸に関しては
門外漢であるが、これが
門外漢たる私の探偵小説に対する注文である。少し生物学や化学....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
様上りの百姓政治家は帝都の中央では対手にされなかった。 由来革命の鍵はイツデモ
門外漢の手に握られておる。政治上の革命がしばしば草沢の無名の英雄に成し遂げられる....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
たずねて来て、かならず、どういう絵が印象に残ったかを聞かしてくれと云って、美術の
門外漢の私のアヤフヤな感想を、大へん真面目な顔をして、「例」の手帳を出し、それに....