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「門廊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

門廊の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三国志」より 著者:吉川英治
終日|嬉々とお遊びになられたがよいでしょう」 孔明はすぐ退がった。 そして中門廊まで来ると、太傅の許靖が、彼方から色を変えて急いでくる。彼は呼び止めて、 「....
私本太平記」より 著者:吉川英治
御対顔の間は、奏楽も止み、関白ノ内経、諸大臣らは、床のすえにひれ伏し、西と東の中門廊にも、多勢の上達部(上級の公卿)が、御簾揚げわたした辺りの一点を、粛と、見や....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「折入っての儀だ。お耳にだけ入れてくれまいか」 鬼六のねばりに、兵の頭が、中門廊の廂の方へかくれた。ややあって。 「――待てとの御意です」 「そうか。しから....
私本太平記」より 著者:吉川英治
――そして宵ごろ、おつかれの身を、しばし本殿に憩わせておいでになると、なにか、中門廊の方で、 だ、だ、だ、だ と、あわただしい足音だった。 清涼、紫宸の皇....
私本太平記」より 著者:吉川英治
衰えかけ、有明けの黒白もなお、さだかでなかった。 が。よく見ると。 主殿の中門廊のほとりに、廊の欄へ寄せて、牛を外した一|輛の女車がすえられてあり、ややはな....
私本太平記」より 著者:吉川英治
して二十四日の今朝、 「やんだわ!」 と、五月の空の、雲のきれまを仰ぎながら、門廊のあたりまで歩いて来て、 「瓜生、瓜生っ」 と、人を呼んでいた。 声は大....
私本太平記」より 著者:吉川英治
氏直義の車が天龍寺についたのは夕がたになってしまい、全山の僧侶は、八十四|間の山門廊から、これを松明で迎えたような有様だった。 剣持役の南遠江守をうしろに、八....