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「閃電〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

閃電の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
交渉の上、首尾よく珍妙な踊りを二、三枚撮影したが、夜中《やちゅう》の事とて不意に閃電《せんでん》のごとくマグネシヤを爆発させて撮影するので、その音に驚き、キャッ....
行人」より 著者:夏目漱石
った。彼女の口にするところは重《おも》に彼ら夫婦間に横たわる気不味《きまず》さの閃電《せんでん》に過ぎなかった。そうして気不味さの近因についてはついに一言《ひと....
藁草履」より 著者:島崎藤村
ん》せん、樺は驀地《まっしぐら》。馬に翼、翼に声とはこれでしょう。忽《たちま》ち閃電《いなずま》のように源の側を駆抜けて了いました。 必勝を期していた源の失望....
瓶詰地獄」より 著者:夢野久作
。もし私の死にたいお願いが聖意にかないましたならば、只今すぐに私の生命を、燃ゆる閃電にお付し下さいませ。 ああ。隠微たるに鑒給まう神様よ。どうぞどうぞ聖名を崇....
北氷洋の氷の割れる音」より 著者:寺田寅彦
り濃厚な影を宿さなかったのであるが、今回の突然なシビリアコフ号の太平洋出現は真に閃電のごとく日本の学界の上に強い印象の光を投げたであろうと思われる。 ソビエト....
天守物語」より 著者:泉鏡花
に見えること。 桔梗 花も胡蝶もお気に入って、お嬉しいんでございましょう。 時に閃電す。光の裡を、衝と流れて、胡蝶の彼処に流るる処、ほとんど天井を貫きたる高き天....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
ヶ池の上を見い。夜叉ヶ池の上を見い。真暗な雲が出た、――と叫び呼わる程こそあれ、閃電来り、瞬く間も歇まず。衆は立つ足もなくあわて惑う、牛あれて一|蹴りに駈け散ら....
南国太平記」より 著者:直木三十五
も、退いた浪人も、草に滑った刹那 「ええいっ」 右頭上八相に構えていた一人が、閃電《せんでん》の如く――ぱあっ、と鈍い音と共に、つつと上った血煙―― 「うわっ....