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「閉づ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

閉づの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
この獣を呑む、蛇皮堅くして斫《き》るべからず、その上孔あり、乍《はや》く開き乍く閉づ、時にあるいは光あり、これを射て中《あつ》れば蛇すなわち死す〉。日本人たるわ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を、猴望み見て人の居ざるを待って入って食物に就《つ》く、不器用なる猴は食う時戸を閉づる事を知らず、故に人来ればたちまち逃れて山中に走る、器用なるは戸棚に入り食せ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ごとし。玄石、子珍に語るよう、汝眼を閉じよ、汝を伴れ去って父を見せようと。珍目を閉づるに須臾《しゅゆ》にして閻羅《えんら》王所の門に至り北に向って置かる。玄石、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
と謀り自分は飲みに出たと称し妻をして疾に托して王を招かしめた。さて妻が厨舎の門を閉づるとて燭を隠し出で往いた跡へ素早く馬が入れ替り居るとは白歯の似せ娘、馬をその....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぬいて、それに小割板を二重に取りつけ、べっかっこうの形にして、引けば開く、押せば閉づるだけの単純な仕組み、大工さんのテクニックで言えば無双窓、くわしくは無双連子....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
似《まね》るだけの力も、妨げるだけの力もないお雪ちゃんは、歯を食いしばって、眼を閉づるよりほかはありません。 一旦つぶった眼を開いて見ると、欄干のあったと思う....