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閉会
「閉会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閉会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
された。「酋長の娘」はビリから二番目の成績だった。ざまあ見ろと思った。 校長の
閉会の挨拶がはじまった時は、校庭はもはや黄昏れていた。「紅燃ゆる」を歌って散会し....
「中味と形式」より 著者:夏目漱石
に、暑くても我慢をして、終った時に拍手|喝采《かっさい》をして、そうしてめでたく
閉会をして下さい。 私は先年堺へ来たことがあります。これはよほど前私がまだ書生....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
たんですが、行ってみましょうか」 「行ってもいいです」 「行きましょう。もうじき
閉会になりますから。私、一ぺんは見ておかないと原口さんに済まないのです」 「原口....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
で解散ということにしましょう」 黒河内総監は別に愕きも怒った様子もなく、静かに
閉会を宣した。 僕たちは、そのまま階下に降りた。女中たちは不意を喰って玄関へ飛....
「人造人間」より 著者:平林初之輔
はゆきません」 阿部医学士は「はッ」と頭を低げて席についた。 幹事が自席から
閉会を告げると、聴衆はドアの方へ波打って行った。会はおわったのである。 翌日の....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
れているか。これも憲法が明示している。「第七条、天皇は帝国議会を招集し、其開会、
閉会及び衆議院の解散を命ず」更に進んで「第十一条、天皇は陸海軍を統御す」「第十三....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
県の随行員や新聞記者が数多並んで、これも籐椅子に腰をかけていた、陛下にも開会式と
閉会式とに臨幸があって勅語を賜わった外に、一回会議を聴聞あらせらるるために臨幸が....
「絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
番下になってしまって、寛永寺の森の中に隠されてしまうのだよ。いいからそれを、私は
閉会の日まで買い切るからね。一つ、一番|頂辺に出しておくれ――って」そのように、....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
においてもせめて、拳骨《げんこつ》ぐらいの喧嘩《けんか》があるであろうと、大会の
閉会になるまで、好奇心をもって種々の新聞に眼をくばっておった。さなきだに犯罪《は....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
、その両肩に手をかけた。そして、座長席の田上をふりかえり、 「田上、きょうはもう
閉会にした方がいいんじゃないか。……どうだ、諸君、それがいいだろう。」 「賛成」....
「雪渡り」より 著者:宮沢賢治
まず私共狐の今迄《いままで》の悪い評判をすっかり無くしてしまうだろうと思います。
閉会の辞です。」 狐の生徒はみんな感動して両手をあげたりワーッと立ちあがりまし....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
とが町内の人々、また一般にも噂高くなりましたのでした。 十年の博覧会も目出たく
閉会になりましたが、最初博覧会というものが何んのことであるか一切分らなかった市民....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
さて、展覧会もやがて
閉会に近づいた頃、旅先から若井兼三郎氏が帰って来た。 いうまでもなく矮鶏の一件....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
》るの挙あるを聞き、陳列所の通弁を兼《かね》て売子となり仏国に渡航したり。博覧会
閉会の後《のち》巴里に留《とどま》り修学せんと欲したれど学資に乏しかりしかば志を....
「耳香水」より 著者:大倉燁子
崎のように南京を誘惑するのに紙やペンを止めて、いきなり唇にしたのは大喝采でした。
閉会のベルが鳴り、皆急にがやがやと起ち上って、帰り仕度を始めました。地下室の階段....