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開かる
「開かる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
開かるの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
、其兄弟を怒る者は(神の)審判に干り、又其兄弟を愚者よと称う者は集議(天使の前に
開かるる天の審判)に干り、又|狂人よという者は地獄の火に干るべしとある(馬太伝五....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
尊徳の所謂「天道すべての物を生ず、裁制補導は人間の道」で、こゝに人間と草の戦闘が
開かるゝのである。
老人、子供、大抵の病人はもとより、手のあるものは火斗でも使....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
だ霊鳥は、渠等に対していかなる防禦をするであろう、神話のごとき戦は、今日の中にも
開かるるであろう。明神の晴れたる森は、たちまち黒雲に蔽わるるであろうも知れない。....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
追随し得ぬ或る技量を現わす事になった。この文章会と和歌の会とは子規氏の宅では度々
開かるるのであった。その他子規氏の名の高くなると共に、漢詩家や、書家やその他の文....
「わかれ」より 著者:国木田独歩
るにも足らず、これを渡りてまた林の間を行けばたちまち町の中ほどに出ず、こは都にて
開かるる洋画展覧会などの出品の中にてよく見受くる田舎町の一つなれば、茅屋と瓦屋と....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
てられた作戦計画は、前に述べたとおり、実際驚嘆すべきものであった。
一度戦端が
開かるるや、種々の変転はナポレオンの眼前に起こった。ウーゴモンの抵抗。ラ・エー・....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
再び現われてきた。彼はその両者を比較し、そしてすすり泣いた。一度涙の堰《せき》が
開かるるや、絶望した彼は身をもだえた。
彼は道がふさがったのを感じていた。
....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
で、我国を、穀物がその高のいかんを問わず輸入価格以上のときにのみ国内販売のために
開かるべき、外国穀物の集散倉庫たらしめんとする計画が、示唆されている。この計画に....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
を一覧す。この日、往復二十三マイルなり。午後五時後、公使館内にて聖寿万歳の賀筵を
開かる。賀客百三、四十人、みな内外の官吏紳士なり。数十名の楽隊入り来たり、奏楽の....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
ったとも想われない。森厳なる自然の殿堂を其鎮座の所として、おごそかなる式のもとに
開かるる神龕の前に額ずく今の人心には、只管に神を敬い畏みたる昔の人のように堅い信....