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間がな隙がな
「間がな隙がな〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
間がな隙がなの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
って――」鼈四郎はひょんな表情をして片手で頭を抱えるだけてあったが、伯母の説得は
間がな隙がな弛まなかった。「あなたも東京で身を立てなさい。東京はいいところですよ....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
、画描き気質の逸作は、この頃、かの女の憂鬱が気になってならないらしかった。それで
間がな隙がな、かの女を表へ連れ出す。まるで病人の気保養させる積りででもあるらしく....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
成るかも知れぬと斯思ッた者ですから是が段々と抗じて来て終に殺して仕舞う心にも成り
間がな隙がな藻西太郎に説附けて到頭彼れに同意させ果は手ずから短刀を授けたかも知れ....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
は三階の四畳半に独居の不自由を自由とし、尺寸の屋上庭園には十数鉢の盆栽をならべて
間がな隙がなその手いれを怠らず、業余にはこれを唯一の慰藉として為めに何ものをもこ....
「父」より 著者:金子ふみ子
あった。私が病気した時、枕元につきっきりで看護してくれたのもやはり父だった。父は
間がな隙がな私の脈をとったり、額に手をあてたりして、注意を怠らなかった。そうした....
「女難」より 著者:国木田独歩
でございます。私の性質でありましょうか、私だけは若い者の中でも別段に凝り固まり、
間がな隙がな、尺八を手にして、それを吹いてさえいれば欲も得もなく、朝早く日の昇ら....