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間を置く
「間を置く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
間を置くの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
、闇の鬼気が、死の刻がせまるなかでマヌエラだけをつつんでしまう。彼女は、ちょっと
間を置くとまたはじめた。 「水牛小屋の地下道は分りっこねえんだ。何時だ? 三時だ....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
れなかった。二日目にはその声がかすれて、ヒエ、ヒエしていた。そして、そのわめきが
間を置くようになった。その日の終り頃に、仕事を終った漁夫が、気掛りで直ぐ便所のと....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
めて、というのが、会が月の末に当るので、懐中勘定によったかも分らぬ。一度、二度と
間を置くうち、去年七月の末から、梅水が……これも近頃各所で行われる……近くは鎌倉....
「源氏物語」より 著者:紫式部
った。少し道程《みちのり》のある所でもあったから、土地の者の目につくことも思って
間を置くのであるが、女のほうではあらかじめ愁《うれ》えていたことが事実になったよ....
「庶民生活」より 著者:豊島与志雄
山と朋子が峠の茶屋に来るのは、必ずしも毎日のことではなかったが、後には、少しずつ
間を置く傾向が見えてきた。その代り、酒量は殖えてきた。そして、銚子五本を越えると....
「白木蓮」より 著者:豊島与志雄
桃代と向き合って、ぴたりと体勢がきまる。 桃代は三味線の調子を合せて、ちょっと
間を置く。それから掛声と共に、爪弾きだが、二の絃と三の絃がいっしょに、チャンと響....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
は多くの地方では定期的に囘起し、他の地方では不定期的であるが、それも七、八年以上
間を置くことは滅多にない。その暴威は、恐るべきものがある、もっともある教区では以....
「法然行伝」より 著者:中里介山
思って、さあどういう意味でございましょうかと申すと、また腹立ちで、『お前の様な人
間を置くのはこう云うことの相談にしたいからだ』と云われるような訳で、いつも争論に....