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間土
「間土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
間土の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
から博士と共に博士の馬を渡す道造りに大石を泥中に沢山|擲げました。およそ三、四時
間土木業をやってようやくの事で自分らと博士の馬をも対岸に渡すことが出来ました。そ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
と推定す。 大正六年十一月十日 死後六ヵ月を経て井戸から出た死体を、三年
間土中に埋没した後掘り出して、色も褪せボロボロになって原形を止めない着衣の一部の....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
くなってしまった。音次は程へて気がついてみると、車夫の服装をはがれている。二三時
間土の上にねていたらしいが、寒気に死ななかったのが、まだしも幸せ。車夫の服装一式....
「文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
い。 「故里の爐辺を想ふと 心が明るくなる。 呑助の夫を助けて来た老婆の手 長い
間土を掘つて来た老爺の手 多数の家族を抱へて苦闘してゐる若者の手 ずんぐりして ....
「家」より 著者:島崎藤村
。 直樹の出発はそれから間もなくで有った。この青年が中学の制服を着けて、例の浅
間土産を手に提げて、名残惜しそうに別れを告げて行く朝は、三吉も学校通いの風呂敷包....
「虚構の春」より 著者:太宰治
を迎えた。結婚前の約束を守ったまでのことである。私、十九歳より二十三歳まで、四年
間土曜日ごとに逢っていたが、私はいちども、まじわりをしなかった。けれども、肉親た....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
う。審美書院《しんびしょいん》の自慢の木版摺《もくはんずり》の色でみると、千年の
間土に埋《うも》れていて、今また陽光を浴びた八戒は、鮮《あざや》かな朱《しゅ》と....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ず、煮た物を一切食わず、生肉は何程《いかほど》も啖う、その両脚を直にするため数月
間土人用の寝牀に縛り付けて後ようやく直立するに及べり、今一人狼※より燻べ出された....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
もこれと同じきはロメーンズも言い、予|親《みずか》ら幾度も見た)。駒生まれて三日
間土に口を触るる能わず、悍の強いほど、水を飲むに鼻を深く浸す。シジア人は牡よりも....
「日記」より 著者:宮本百合子
問題は複雑で、劇的胚種に豊んで居る。 土匪は、先ず支那官軍の包囲をとかせ、三年
間土匪全軍の生活費を支給することと、正規軍の一部として自分等を認めよと云う要求を....
「初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
となり、賑やかになッて出かけた。 家敷の? 郭を出て城下の町を離れると、俗に千
間土堤という堤へ出たが,この堤は夏|刀根川の水が溢れ出る時、それをくい止めて万頃....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
先に腰をのばした。 船玉祀りの御幣柱が、廂の裏に掛けわたしてあり、荒格子に三|
間土間、雑多な履物が上げ潮でよせられたほど脱いである。 欅の板に「大勘」と書い....