間髪を容れず[語句情報] » 間髪を容れず

「間髪を容れず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

間髪を容れずの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名君忠之」より 著者:夢野久作
与一ちゃま。どうなされました」 とお八代がしどけない姿のまま走り寄ったが、その間髪を容れず…… 「小母様……御免ッ……」 と叫ぶ与一の声と共に、眩しい西日の....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
水もたまらず島田の一刀を肩先に受けて凄まじき絶叫をあとに残して雪に斃れる。それと間髪を容れず後から廻った岡田弥市の拝み討。島田虎之助は加藤主税を斬ったる刀を其の....
オンチ」より 著者:夢野久作
自信を持っていたらしく、イキナリ真正面から又野を突き退けてデッキの平面に立つと、間髪を容れず、立直って来る又野の足を目がけて、猛烈な足払いをかけた……が……ビク....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
るまいが。イヤ。それは大椿事ですばい。鯨の新婚旅行チュータラ……」 と仁三郎が間髪を容れず引取った。 「イヤ。トテモ大椿事ですばい。アンタ方は知りなさるまいが....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
か? 2 ……筆勢あまって嚇し文句を連ねてはみたが、ここで金博士が、間髪を容れず、顔にあたった大蜘蛛を払いのけ、きゃあとかいってくれれば、作者も張合....
人の国」より 著者:豊島与志雄
。そして、中までふうわりしてきりっとしまった、もちゃもちゃした感じに喫驚したが、間髪を容れずに、縮れっ毛の大きな頭が迅速にぐるりと動いたので、また更に喫驚して、....
陳情書」より 著者:西尾正
素早やく其の内に姿を隠して了いました。勿論私は、飽く迄も尾行する決心だったので、間髪を容れず同じく自動車に乗り込みあの前の自動車《くるま》を追え、と運転手に命じ....
空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
た。異様な高い風を切る音、――それから銀のような、硝子を破る音、――。と、これに間髪を容れず、ホームズはその時手に虎のように躍りかかって、彼を打ち伏せに投げつけ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
を有ち、そしてそれは、啻《ただ》に生活資料の平均的増加が少しでもあれば常にこれに間髪を容れずに追随せんとしているばかりでなく、更に一時的な偶発的な食物増加がある....
扉は語らず」より 著者:小舟勝二
方を指示している!……… 「ちょ、ちょっと待てっ!………待ってくれ!……あっ!」間髪を容れず彼の杞憂は事実に置きかえられた。扉は容赦なく内から押し開らかれた……....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
己、助太刀するから親の敵を、ええか、南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」という風にである。間髪を容れず、そこへ当の浪江が入ってくる(赤塚在に二人がいると聞き、すでにおきせ....