関東軍[語句情報] » 関東軍

「関東軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

関東軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真田幸村」より 著者:菊池寛
の明も分らなかったので幸村の出陣が遅れたのである。若し、そんな支障がなかったら、関東軍は、幸村等に、どれ程深く切り込まれていたか分らない。 勝永も涙を面に泛べ....
商売は道によってかしこし」より 著者:宮本百合子
になった令嬢」と何のかかわりがあるだろう。中国の民衆を愚昧無気力にしておくために関東軍は阿片を売った。民主日本の航路から大衆の精悍さを虚脱させるために空腹時のエ....
ことの真実」より 著者:宮本百合子
無邪気な若い主婦の暮しである。 あの八月九日の夜、新京から真先に遁走を開始した関東軍とその家族とは、三人の子をつれて徒歩でステーションに向う著者にトラックの砂....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
どうせ戦争になる心配なしに幕は目出たし目出たしで下りるだろうから。 さてそこで関東軍がこの宋哲元軍を徹底的に糺弾すべく対策を協議している最中、恰も頃を見計らっ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
と肩を並べられるし、狩猟用としては忠勇な軍隊とさえ一緒になることが出来る。この間関東軍では、東京から京都、大阪、神戸に亘って、シェパードを軍用犬の種犬として買い....
「伸子」について」より 著者:宮本百合子
、満州事件が起ってから新聞で見ると、かつて大家であった本庄という軍人は、外ならぬ関東軍指令官の本庄大将であるのが分って、ほほう、というような訳でした。 この小....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、先生は暫く大御所の席をおすべり下さい、これからわたしが臨時に女大御所となって、関東軍を引廻してお目にかけますから」 お角さんに笑いながらこう言われて、道庵先....
樹氷」より 著者:三好十郎
ガガガ、ガアガア、本月十八日、満洲柳条溝にて鉄道線路が爆破されて以来、十九日には関東軍れい下の皇軍の奉天入城に引きつづき事態は益々拡大のちょうこうを示し……ガガ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
びをしめられたまま、あがきを失っている六波羅の窮状をみると、右馬介にも、第四次の関東軍の増派はまちがいないものと信じられた。――しかもこんどこそは、足利家にもい....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
もなく妹の夫もシベリアから帰ってきた。二人は私の家に同居している。二人はいずれも関東軍の兵隊だったので、降伏してからソ連に送られ、それぞれ収容所で重労働に従って....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、当時の厳粛な気持は今日もなお私の脳裏に鞏固に焼き付いている。 昭和三年十月、関東軍参謀に転補。当時の関東軍参謀は今日考えられるように人々の喜ぶ地位ではなかっ....