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関関
「関関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
関関の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
ことだ。だから思想の科学としての哲学は一切の文化領域を思想内容という媒質により連
関関係させる処の観念的技術だと云ってもよい。この思想上の又思潮上の観念的技術に触....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
庭では一面に蝉《せみ》が鳴き立てている。その蝉の声と背中の熱い痛さとが何かしら相
関関係のある現象であったかのような幻覚が残っている。同時にまた灸の刺激が一種の涼....
「同志小林の業績の評価によせて」より 著者:宮本百合子
よって、同志小林は、複雑、矛盾するこの世の諸現象を根源に横たわる、社会的階級的相
関関係において把握することを体得し、即ち真理をより正確にとらえ得るに到っていたの....
「十月の文芸時評」より 著者:宮本百合子
であるか。 プロレタリア文学の敗北的な事情、状態がもとよりこのことには大きい相
関関係をもっている。プロレタリア文学がそのおびただしい未熟さにかかわらず、日本の....
「含蓄ある歳月」より 著者:宮本百合子
している作家史的意味の重大さ及び、作家の才能の真の発展と社会的、境遇的事情との相
関関係についての意味深い暗示を与えていることをよく理解していらっしゃるでしょうか....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
に――ポジチブに――一貫することが出来る。この場合には技術はイデオロギーと正の連
関関係に這入ることが出来ると云って好い。例えばソヴェート同盟に於ける社会主義建設....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
現実ではなくして、現実としては唯一のものに結合しているから、両者は現実に於ける相
関関係に於てしか理解され得ない。処が、このように不離の連合関係にある歴史と自然と....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
に今云ったように区別対立しているだけではなくて、至極複雑ではあるが、併し一定の連
関関係に這入っていなくてはならない。二つのものは実は、一つのイデオロギーの二つの....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
カーブ)の合成として分析し得るし、又二種以上の材料の変動形態の間に様々な段階の相
関関係を見出すことも出来る。之が例の「材料の諸形態間の内部に横たわる連絡を嗅ぎ出....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
観念・等々)の優位を説く処の観念論は云うまでもなく、主観と客観とを二つのものの相
関関係に於て同格に取り扱うと称する云わば Real-Idealismus = I....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ム的側面はその主観的側面だ、とでも云わざるを得なくなるだろう。事物は主観客観の相
関関係だというような現代のブルジョア自由主義的折衷論の見本に之は帰着する。第二は....
「かれいの贈物」より 著者:九鬼周造
。一方には山崎と自分、他方には自分と敏子という好意的相関者が二組ある。好意的な相
関関係は贈物という具体的な形で物を言う場合がある。今は冬で鰈のしゅんだ。それだか....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
特にとりあげてはいない面――ああいう出身の一作家の発展とインテリゲンツィアとの相
関関係を見きわめようとしたものであり、十分の自信があります。トルストイ、チェホフ....
「性格としての空間」より 著者:戸坂潤
うにではなく――実際に運動するもののもつ方向そのものである。この方向は又例えば相
関関係に於ける極というようなものではなくして正に運動の方向である。かかる方向を有....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
日ではなおその果の優秀な改良種も来ていることと思う。 イチジクと媒介昆虫との相
関関係、すなわちカプリフィケーションは複雑を極めているが、それは野生種に起こる現....