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閣
「閣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
、遠近《えんきん》を定めず私を驚かした。その声はこの住居《すまい》の上にある天主
閣《てんしゅかく》を心に描かせた。昼見るといつも天主
閣は、蓊鬱《おううつ》とした....
「河童」より 著者:芥川竜之介
中に微笑をみなぎらせたまま、ちょうどそのころ天下を取っていた Quorax 党内
閣のことなどを話しました。クオラックスという言葉はただ意味のない間投詞《かんとう....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
》もある、その門を皆通り抜けた、一番奥まった家《いえ》の後《うしろ》に、小さな綉
閣《しゅうかく》が一軒見える。その前には見事な葡萄棚《ぶどうだな》があり、葡萄棚....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
誠にわらうべきものがある。
橋梁に次いで、自分の心をとらえたものは千鳥城の天主
閣であった。天主
閣はその名の示すがごとく、天主教の渡来とともに、はるばる南蛮から....
「女」より 著者:芥川竜之介
にもう一天井《ひとてんじょう》、紗《しゃ》のような幕を張り渡した。幕はまるで円頂
閣《ドオム》のような、ただ一つの窓を残して、この獰猛《どうもう》な灰色の蜘蛛を真....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
》には着物を着せてやれ。――こんな間牒《かんちょう》は始めてです。」
「軍司令官
閣下の烱眼《けいがん》には驚きました。」
旅団副官は旅団長へ、間牒の証拠品を渡....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
ゅうざんず》をご覧《らん》になったことがありますか?」
ある秋の夜《よ》、甌香
閣《おうこうかく》を訪《たず》ねた王石谷《おうせきこく》は、主人の※南田《うんな....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
理由は、手紙自身が説明するであろう。
第一の手紙
――警察署長|
閣下《かっか》、
先ず何よりも先に、
閣下は私《わたくし》の正気《しょうき》だと....
「或る女」より 著者:有島武郎
いものに思ってざっと目をとおし始めた。
一面にはその年の六月に伊藤《いとう》内
閣と交迭してできた桂《かつら》内
閣に対していろいろな注文を提出した論文が掲げられ....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
と思って、八時頃うちを飛び出した。動坂から電車に乗って、上野で乗換えて、序に琳琅
閣へよって、古本をひやかして、やっと本郷の久米の所へ行った。すると南町へ行って、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ょうか。物見遊山と申してもそれは至って単純なもので、普通はお花見、汐干狩、神社仏
閣詣で……そんな事は只今と大した相違もないでしょうが、ただ当時の男子にとりて何よ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
存外困ってはいないよ、唯元来仏蘭西人と云うやつは税を出したがらない国民だから、内
閣はいつも倒れるがね。……」 「だってフランは暴落するしさ」 「それは新聞を読ん....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
そこは心地よいまどろみの国。 夢は半ばとじた眼の前にゆれ、 きらめく楼
閣は流れる雲間にうかび、 雲はたえず夏空に照りはえていた。 ――倦怠の城 ハド....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
一、吉田内
閣不信任決議案賛成演説 一九五三(昭和二十八)年三月十四日 衆議院本会....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
うという時、救いの神ともいうべき警官が現われ平野警察署長青木重臣君(のちの平沼内
閣書記官長、愛媛県知事)の命令で、労使ともに検束されてしまった。留置場はまさに呉....