閣員[語句情報] » 閣員

「閣員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

閣員の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
永日小品」より 著者:夏目漱石
だそうである。自分に、君はいつの生れかと聞くから慶応三年だと答えたら、それじゃ、閣員の資格があると笑っていた。K君はたしか慶応二年か元年生れだと覚えている。自分....
近時政論考」より 著者:陸羯南
疑いなし。しかして十三年の当時にあり速やかに国会を開設すべきことを発論し、他の内閣員に合わずして職を退きたり。この一政変は第三期の政論にすこぶる大なる誘起力を与....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
戦乱について、イギリスはその軍需品の供給を充分にするために、新たに軍器省を置き、閣員中第一の敏腕家なるロイド・ジョーヂ氏を軍器大臣に任じ、また「軍器法」(Mun....
選挙に対する婦人の希望」より 著者:与謝野晶子
と懸隔しているのを憐れまずにはいられません。「吾人は必ずしも政党員にあらずんば内閣員たるを得ずと主張するものにあらず」といい、「単に衆議院における多数党の代表者....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
のアブラハムの民族のうちには、イギリスの従男爵、ベルギーの上院議員、フランスの内閣員、ドイツ帝国議会の代議士、法王付属の伯爵などがあった。そして皆よく団結して、....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
にそうであった。フランスの偉大をきたさしめた、アンリ四世の軍隊中にもルイ十四世の閣員中にも、虚栄と利害心と下等な快楽主義との人物と同じくらいに、理性と信念との人....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
、その時初めて、気付きますと、同僚の者が皆会社から買収され、各党の領袖や、有力な閣員をはじめ収賄議員の名前が、秘密の連判状に乗っていると云う評判が立ちました。私....
四十年前」より 著者:内田魯庵
家を辱かしめ国威を傷つける自卑自屈であるという猛烈なる保守的反動を生じた。折から閣員の一人隈山子爵が海外から帰朝してこの猿芝居的欧化政策に同感すると思いの外慨然....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
です。 けれどもチベットの内閣というものはほとんど決断権は宰相一人にあって、内閣員すべてが一致して事をなし遂げるということは決してない。まして個人としてはむろ....
三国志」より 著者:吉川英治
―白旗の下に立った者だけは、これを赦して、許都へ返させた。 同時に宮廷の侍側、閣員、内外の諸官人などに、大更迭が行われた。 鍾※を相国に。 華※をして御史....
三国志」より 著者:吉川英治
げ帰るように急いで呉国へ引き揚げた。その結果、ふたたび建業城中の大会議となって、閣員以下、呉の諸将は、今さらの如く蜀の旺盛な戦意を再認識して、満堂の悽気、恐愕の....