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閥
「閥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
父さんが、それだ、と難癖を附けちゃ破談だ。 君の一家は、およそどのくらいな御門
閥かは知らん。河野から縁談を申懸けられる天下の婦人は、いずれも恥辱を蒙るようで、....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
でありますから、国家の力が増大するにつれ、だんだん常備傭兵の時代になりました。軍
閥時代の支那の軍隊のようなものであります。常備傭兵になりますと戦術が高度に技術化....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
とある。 その顔触れの中には梨本宮をはじめとし、広田、平沼両重臣あり、その他財
閥、軍
閥、言論界の有力者あり。氏名左の如し、 ◯梨本宮守正王 ◯平沼騏一郎、広田....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
単にいうと、それは極めて普通の古い柱時計を指しているのであるから、さてこそ上は財
閥の巨頭から、下は泥坊市の手下までが、あわてくさって、椅子とともに転がった次第で....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
対日戦の根源ははるか日中戦争にあった。いや、それよりももっと前、英国系のユダヤ財
閥が、日本追い出しの陰謀を秘めて、中国を植民地化するために四億ポンドという沢山の....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
の末である。一夜に二件、人間二人、もの凄い異状が起った。 その一人は、近国の門
閥家で、地方的に名望権威があって、我が儘の出来る旦那方。人に、鳥博士と称えられる....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
りて、頬に肥肉つき、顔|丸く、色の黒き少年なりき。腕力もあり、年紀も長けたり、門
閥も貴ければ、近隣の少年等みな国麿に従いぬ。 厚紙もて烏帽子を作りて被り、払を....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
紳士が、因ってもって身の金箔とする処の知事の君をも呼棄てにしかねはせぬ。一国の門
閥、先代があまねく徳を布いた上に、経済の道|宜しきを得たので、今も内福の聞えの高....
「瘤」より 著者:犬田卯
鮮総督府の雇員……と数年間を転々したのであった。しかるに今度、親父の死、それに学
閥なき者の出世の困難さにつくづく業を煮やしていた矢さきという条件も手伝って、祖先....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
てしまったが、首尾よく合格して軍人となっても狷介不覊の性質が累をなして到底長く軍
閥に寄食していられなかったろう。 その頃二葉亭は既に東亜の形勢を観望して遠大の....
「今日になるまで」より 著者:上村松園
って参ります」と言って、帰って来ると「お母さん只今」と真先に挨拶をします。 門
閥も背景もない私が真の独立独歩で芸術に精進することが出来ましたのは、全く母が葉茶....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
のもとに官僚的農村支配を復活せんとしており、さらには、独占禁止法の改正によって財
閥の復活を意図しておるのであります。今にしてこの反動逆コースを阻止せんとするにあ....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
められた年の九月であるが、早稲田を志望したのは早稲田は大隈重信侯が、時の官僚の軍
閥に反抗して学問の独立、研究の自由を目標として創立した自由の学園であるという所に....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
心に右翼学生の手で軍事研究団が組織され、五月十日その発会式が行われた。『学園を軍
閥の手に渡すな』と憤激した学生は続々と会場につめかけ、来賓として出席した軍人や右....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る原因次の如し。 ※ 軍隊の価値低きこと。 十七、八世紀の傭兵、近時支那の軍
閥戦争等。 ※ 軍隊の運動力に比し戦場の広きこと。 ナポレオンの露国役、日露....