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「閲読〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
閲読の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
はありません。もしその全貌を知ろうとおぼしめす方は、どうぞ原本に就いてゆるゆる御
閲読をねがいます」 落雷裁判 清の雍正十年六月の夜に大雷雨がおこって、献....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
こうへ廻わし、駄法螺を吹くことも出来るのである。 ある日卜伝が草庵の中で兵書の
閲読に耽っていると、戸外でこういう声がした。 「五臓丸、五臓丸、売りましょう五臓....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
至ってその草案は出来上ったが、当時の参議|副島種臣《そえじまたねおみ》氏はこれを
閲読して、草案「賊盗律」中に謀反《むほん》、大逆の条《くだり》あるを発見して、忽....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
った。其一例を示せば、 我日本国の帝室は地球上一種特異の建設物たり。万国の史を
閲読するも此の如き建設物は一個も有ること無し。地上の熱度漸く下降し草木漸く萠生し....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
になりまする次第には参らぬのでありまして。けれども、姉姫様の御心づくし、節々は御
閲読の儀をお勧め申まするので。 僧都 もろともに、お勧め申上げますでござります。....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
たいと思って、貴下の文庫の之々の本を見せて頂きたいと思うが、貴宅に参上して簡単に
閲読させては呉れまいかと申し出た。元来押しつけがましい申し出ではあるのだが、しか....
「辞典」より 著者:戸坂潤
異る点は、ニューズが読者に一種の読む義務を負わせるに反して、広告は読者の好意ある
閲読を希望するということである。普通広告は有料のニューズであるという風に規定され....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
に読書への欲求を促すものである。法然はその「問い」の故に比叡山で一切経をみたびも
閲読したのである。 書物は星の数ほどある。しかしかような「問い」をもってたち向....
「戯作者」より 著者:国枝史郎
ら、ほんの小手調べに綴りましたもの、ご迷惑でもござりましょうがお隙の際に一二枚ご
閲読下さらば光栄の至。……」 「へえ、こいつア驚いた。いやどうも早手廻しで。ぜっ....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
虚子先生|行春の感慨御同様惜しきものに候。然る所小生卒業論文にて毎日ギュー。
閲読甚だ多忙。随って初袷の好時節も若葉の初鰹のと申す贅沢も出来ず閉居の体。しかも....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
や、直に走って、翁を千駄木町《せんだぎまち》の寓居《ぐうきょ》に訪《おとな》い其
閲読を煩《わずらわ》さねばならぬものであった。何故《なにゆえ》かというに翁はわた....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
れは少し精しすぎ、またむずかしすぎまして、これを広く世間に頒布し、多数のお方々の
閲読を求めるには、いささか不適当なものでありました。その後同愛会の機関雑誌『同愛....