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「闘う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

闘うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
イルランド》の作家たちの話をしていた。しかし僕にのしかかって来る眠気《ねむけ》と闘うのは容易ではなかった。僕は覚束《おぼつか》ない意識の中《うち》にこう云う彼の....
年末の一日」より 著者:芥川竜之介
ずえ》を鳴らした。僕はこう言う薄暗がりの中に妙な興奮を感じながら、まるで僕自身と闘うように一心に箱車を押しつづけて行った。………....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
がございます。そう云う夢を見ている時程、空恐しいことはございません。わたしは竜と闘うように、この夢と闘うのに苦しんで居ります。どうか英雄とならぬように――英雄の....
人間灰」より 著者:海野十三
今夜こそ、もし何かあったら、それこそ彼は全身の勇を奮って、西風に乗ってくる妖魔と闘うつもりだった。 丁度午後十一時半を打ったときに交番の前を、工夫体の一人の男....
蠅男」より 著者:海野十三
れるだろう辛さが、もう目に見えていた。彼は全力を挙げて、この正体の知れぬ殺人魔と闘う決心をしたのであった。しかし事実、彼はいくぶん焦りすぎているようであった。 ....
少年探偵長」より 著者:海野十三
う」 「むろんです。あの四馬剣尺のことでしょう。わしはもちろん、最後まであいつと闘う決心じゃが、警部さん、その後、あいつらの動勢について、何か情報が入りましたか....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
ない。者共、戦争の用意をせよ」 「えっ、戦争の用意を……」 「そうだ、かの醤軍と闘うんだ。わが村の忠良にして健康なるお前たちやわしが死骸にさせられない前に、あの....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
。いよいよ宇宙戦隊が誕生するのですね。それは結構なことだ。もちろんこれはミミ族と闘うためでしょうね」 「相手はミミ族だけではない。どんな相手であろうと、わが宇宙....
怪塔王」より 著者:海野十三
ることをつたえました。 「――われわれは、その一台をおとすまでは大いにがんばって闘うつもりだ。そのうえで、白骨島へ突入する考えだ、そこは怪塔王の根拠地だからな」....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
こまで分っていれば、いいではないか。この気球が下におりるまで、貴様一人で風や雨と闘うつもりか、それとも貴様と俺と二人で闘った方がいいと思うか」 「火の玉」少尉は....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
界の上において、地球人間よりは、ずっとすぐれた頭脳の持主であるといわれる火星人と闘うのであるから、これは一大覚悟を要することだった。 艇員の顔は、曇る。同胞が....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
なく命令をくだした。 生か死か。ボートの乗組員は、いまや全身の力を傾けて風浪と闘うのであった。 死んだような洋上 乗組員の死闘は、夜明までつづいた。 ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
て気をのまれてしまって、なにも手だしができないものである。これが死地にあって敵と闘うときの最上の極意である。わが川上機関大尉は、この尊い極意をちゃんと心得ていた....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
れたと同様で、種々の競走を見た。その中で最もおかしく感じたるは、人が鶏のまねして闘うのと、猿の泳ぐまねをして競技したのである。そのほかの異風の競走は、わが国の運....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
気と責任感から書記長を引受け、臨席する多数の警官を前にして「無産階級解放のために闘う」と勇ましい就任演説をやった。 ところが結党式を終えて間もなく、警視庁から....