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闘わす
「闘わす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
闘わすの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
を説き政治を談じ、大は世界の形勢より小は折花|攀柳の韻事まで高談放論珍説|贅議を
闘わすに日も足らずであった。 二葉亭はこの中に投じた。虚文虚礼|便佞諂諛を賤し....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
花壇に出て、美しい花を摘み、夕餐がすむと、嫂と百合子と、執事の勝見を相手に麻雀を
闘わすのが、もっとも彼の動的な生活様式で、あとは唯もう、赤耀館の中で瞑想に耽って....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
兎角日本紀の価値がわからぬから困る。しかし今さら老人がこんな物を相手にして議論を
闘わすでもあるまい」と、それはそれはお気の毒な程にも沈んでおられるのだ。先生は我....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
随分腹も隙きし事なれば肉刺、小刀を我劣じと働かせながらも様々の意見を持出し彼是と
闘わすに、余も目科も藻西太郎を真実の罪人に非ずと云うだけ初より一致して今も猶お同....
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
拍子木を叩いて廻る合間にピュウ/\と吹き荒んでいる嵐にも負けないような勢で議論を
闘わすのであった。 「いや御尤もじゃが」青木大佐は云った。「兎に角あの震災の最中....
「戦後合格者」より 著者:坂口安吾
礼的であったのに比べて、ピアノやバレーは自発的であり、研究熱心でもあるし、芸論を
闘わすほど子供たちの本当の生活にもなっている。ラジオの「ノド自慢」なども、一部に....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
から東京に出て来て、旧知を尋ね、新識を求め、朝に野に若手の者と談話を交換し意見を
闘わすを楽の一として居る。読書、旅行と共に、若い者相手の他流試合は、爺さんの道楽....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
いるのは、科学ジャーナリズムの進歩のため、お互い、慎重に、あくまで科学的に論議を
闘わすべきだろう。およそ科学的精神とは乖離的な「知識偏重論」が、跋扈する折から、....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ペキュレーションの領域にぞくするものとなって来る。だから両方が真剣になって論議を
闘わすことは、議会のような年中行事の儀式として以外に、あまり実質的な意義はないの....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
この頃はもう日本国中が大分騒がしくなって、朝廷幕府各藩の間に互に意見を立て議論を
闘わすようなことになったので、自然学問ある人物の必要を来し、従てこれを養成するた....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
です。さすがに陰謀の要点に触れると、声は多少低くなりますが、それに附随して議論を
闘わすという段になると、意気軒昂として、火花を散らすの勢いです。
この秘密会議....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
取り寄せたものである。いっぱいに並べた書物が紺に、黄に、いろいろに、ゆかしき光を
闘わすなかに花文字の、角文字《かくもじ》の金は、縦にも横にも奇麗である。 小野....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
大家の存生せる人について聞いたところによれば、他に何の望みもなくただに碁や将棋を
闘わすのも同じ意味で修めたということであった。全然道楽にしたのである。和算家の中....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
虎を多く畜《か》って闘わしめまた車を牽《ひ》かせた例もある。今もジャワで虎や犀を
闘わす由(ラッツェル『人類史』二)、『管子』に桀王の時女楽三万人虎を市に放ってそ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の鶏の強き自慢を争うた後、当日がグード・フライデイの佳節に当れるを幸い、その鶏を
闘わす事に定めたが、公に知れてはチョイと来いと拘引は知れたこと故、鶏を主人の住所....