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「防弾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

防弾の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
覗きこんだ。 「やれやれ、案外君たちは不用意なんだネ。僕を見給え、僕を。ちゃんと防弾チョッキを着込んでいるんだ。ホラ、此処に弾丸が当って穴が明いているが、蚤に喰....
三十年後の東京」より 著者:海野十三
「多分、それを使うだろうと学者たちはいっていますよ――それに、もう一つああいう防弾設備がぜひ必要なわけがあるんです」 「それはどういうわけですか」 「それは、....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
上からは、噴水のように、青白い光芒を持った照空灯が、飛び上ってきた。ゴンドラの、防弾|硝子で張った窓が、チカチカと、その光芒に、射すくめられた。 高射砲から、....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
った。ときどき警官たちは胸のあたりを丸太ン棒で擲りつけられたように感じた。それは防弾衣に痣蟹の放った銃丸が命中したときのことだった。防弾チョッキがなかったら、彼....
三月の第四日曜」より 著者:宮本百合子
だか知らないけれど、出しぬいて自分だけ好い子んなって不動様のお守りもってったり、防弾鏡もってったりするなんて――きらいだ」 作業室の娘たちの代表で、とも子とみ....
断層顔」より 著者:海野十三
いる。その上から覗いている両眼に、きつい恐怖の色があった。 服装は、頭に原子|防弾のヘルメットを、ルビー玉の首飾、そしてカナダ栗鼠の長いオーバー、足に防弾靴を....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
「多分、それを使うだろうと学者たちはいっていますよ――それに、もう一つああいう防弾設備がぜひ必要なわけがあるんです」 「それはどういうわけですか」 「それは、....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
防空砲火が、実は敵機に対し、何の損害も与えていないことが、はっきりした。まるで、防弾衣を着た敵兵に、ピストルの弾を、どんどん浴びせかけたようなものである。下から....
怪塔王」より 著者:海野十三
、たくみにピストルの引金をひき、ぱんぱんと怪塔王をねらいうちしましたが、例の強い防弾力がきいていると見え、一向怪塔王にはあたりません。 4 「うふふふ....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
凡そ二十人あまりの警官隊員は緊張した面を警部の方へ向けたのでした。彼等はいずれも防弾衣をつけ、鉄冑をいただき、手には短銃、短剣、或いは軽機関銃を持ち、物々しい武....
流線間諜」より 著者:海野十三
ろ!」 「赤毛のゴリラ」の上衣を開くと、彼の胸には先刻怪人からソッと渡された簡易防弾胸当が当っていた。しかし弾丸は運わるく胸当の端を掠めて、頤の骨にぶつかったら....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
ていつたん作品ができあがつて世に現われるやいなや、この切紙細工のぼつちやんは突然防弾衣のごとく雨と降りくる攻撃の矢面に立たされる。そしてたちまちのうちにあわれは....
魔都」より 著者:久生十蘭
桜田門寄りの暗闇には赤十字社の病院自動車を六、七台待機させ、大手町側の横通りには防弾衣をつけた警官を満載した四台のトラックを後詰として配置し、物々しいまでの手配....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
的にはっきりさせることに役だつであろう。彼は従弟に手紙を書いた、「私が良心という防弾チョッキを着ていますことを、神に感謝いたしましょう」と。思うにこの脅迫は「あ....
日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
発明になる新KS磁石鋼(住友吉左衛門氏の研究費寄贈を記念してK・Sと名づけた)や防弾鋼などを見ても、この点は明らかだ。 勿論博士自身は極めて着実な典型的科学者....