防毒面[語句情報] » 防毒面

「防毒面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

防毒面の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
さようなら」より 著者:田中英光
その昼、みんなの食事をぼんやり眺めさせられるような刑罰を受けた。翌朝、岡田はまた防毒面に雑嚢《ざつのう》をなくしているのを分隊長に発見され、銃床で思いっきり尻ぺ....
深夜の市長」より 著者:海野十三
、こんな風に……」 どこに持っていたのか、彼が私に渡したものを見ると、ゴム製の防毒面のようなものだった。しかしそれはたいへんに簡単で、まるで海水帽を少し長くし....
蠅男」より 著者:海野十三
の下に蔽われていてハッキリ分らない。それからまたどんな容貌をしているのか、それは防毒面みたいなものを被っているので、これもハッキリ分らない。ただ気味のわるい二つ....
暗号の役割」より 著者:海野十三
き、どやどやと足音がして雪崩れこんで来た十数名の男たち。彼らは申し合わせたように防毒面をつけていた。 そして烏啼以下五名の賊徒を引担ぐと、踵をかえして急いで部....
火星探険」より 著者:海野十三
すます異様のものにした。 赤三角研究団の団員は、どういうわけか、いつもたいてい防毒面のようなものを被ってこの荒蕪地を走りまわり、測量をしたり、煙をあげたり、そ....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
黒な合金の鎧で身体を包み、頭の上には、擬装のため、枯草や木の枝などをつけ、顔には防毒面をはめ、手には剣と機関銃と擲弾装置のついた奇妙な形の武器を持ち、ものすごい....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
困った顔もせずに肯き、 「わしのところには、どんなものでもあるよ。今お前のいった防毒面をどんどん通して、今までの防毒面じゃ役に立たない毒瓦斯があるがこれはどうじ....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
ものしいだけで、あとは閉った店がすこし目立つぐらいで、街はやっぱり華美であった。防毒面こそ、肩から斜めに下げているが、行きずりの女事務員たちは、あいかわらず溌剌....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
甲斐博士はすっかり白装束の支度をしていた。背中には、いつでも役に立つようにと、防毒面がくくりつけてあった。用意はすっかり整ったのだ。 甲斐博士が、電気メスを....
怪塔王」より 著者:海野十三
て、たいへん気味わるくもおもいました。 怪塔王は、マスクを無造作にぬぎました。防毒面をぬぐのと同じように、顔面全体と頭髪とが、すぽりととれたのです。 さあ、....
大空魔艦」より 著者:海野十三
そのとき、少年のうしろの扉があらあらしく開いた。 はっとうしろをふりかえると、防毒面に防毒衣をつけた人相のわからない者が、二人ばかり入ってきた。 なにか分ら....
豆潜水艇の行方」より 著者:海野十三
うしろ向きになっていた二人は、かべからはなれて、こっちを向きました。 二人は、防毒面をかぶっていました。 かたむき直し 「右舷メインタンク、排水用意!」....
空襲警報」より 著者:海野十三
このとき姉はゴソゴソ押入を探していた。 「ちょっと、旗男さん。……逃げるにしても防毒面がなければね。もう一つあったはずだが……ああ、あった。旗男さん。早くこれを....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
気が知れねえな。トーチカはあるし、コンクリート製の地下防空壕はあるし、ホンモノの防毒面までムリにくれやがるし、兵隊てえものは死なねえようにできてるもんだなア。そ....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
るんでしょう? だったら、そんなにいつまでも瓦斯のある筈はないでしょうし、それに防毒面だってあるんです。――あ、しかし、その前に係長」 と技師はここで、なにか....