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「防水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

防水の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俘囚」より 著者:海野十三
立たしげに、メスを解剖台の上へ抛《ほう》りだした。屍体の上には、さも大事そうに、防水布《ぼうすいふ》をスポリと被《かぶ》せて、始めて台の傍を離れた。 夫は棚か....
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
になるものは、目のこまかい鎖網《くさりあみ》であった。その上に絹製《きぬせい》の防水布《ぼうすいふ》と思われるものがかぶせてあり、これが、恐龍の皮膚と同じ色をし....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
いる。 水蒸気に濡れたそこの硝子扉には、幽霊の影がうつっていた。――ゴム引きの防水コートの襟を立てて、同じ防水帽を深々とかむった影のような男が、外から硝子扉に....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
来ると、今度はルキーンの服装に気がついた。帽子外套からズボンまですべて護謨引きの防水着で固め、しかも全身ずぶぬれである。 やがて、警察医の報告が始まった。 「....
海底都市」より 著者:海野十三
ういうので、まだ心配はすっかりなくなったわけではなかったが、艇内へ進んだ。最後の防水耐圧扉《ぼうすいたいあつとびら》がひらかれた。その戸口から中に、りっぱな部屋....
恐竜島」より 著者:海野十三
なおそろしいところに、あと一時間もまごまごしていられるかい」 船長は、すばやく防水帽をかぶって、微速《びそく》前進の号令をかけた。 ばらばらと、大粒の雨が落....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
た。 「えッ、第一|船艙が爆破した? ほんとか、それは。大穴があいて海水が浸入!防水|扉がしまらないって? 機関部へ水が流れ込んでいる。エンジンはどうした。機関....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
造したロータリー車を置いた。そして、かねて買い込んでおいた夜店用《よみせよう》の防水電纜《ぼうすいコード》を、家の中から庭まで引張り、その端《はし》に、扇風機の....
地球要塞」より 著者:海野十三
。そして、ついに大使の足を捕えた。 が、なんたる不思議! 私の手は、階段の上の防水|扉《ドア》にいやというほどぶっつかった。見れば、X大使の姿は、そこになかっ....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
こわれたのか大穴があき、そこから海水がどんどんはいってきたのである。 同時に、防水扉ががらがらとおろされた。が、それもあまり役にたたなかった。というのは、せっ....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
「あっ船長。たいへんです。船底に魚雷らしいものが命中しました。大穴があきました。防水中ですが、うまくゆくかどうか。あと二三分で、本船は沈没いたします」 たいへ....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
、ドヤドヤと立ち上って発令所の方へ駈足です。何しろエンジンとエンジンの間をぬけ、防水|扉のところで頭を打ちつけそうになるのをヒョイとかがんで走りぬけるのですから....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
上に銀のメダルを掛けた。未荘の人は皆驚嘆した。これこそ柿油党(自由と同音、柿渋は防水のため雨傘に引く、前の黄傘格に対す)の徽章で翰林を抑えつけたんだと思っていた....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
二度六分、女王シャーロット島を遠望する海上であった。 日が暮れると、同時に重い防水布を張り、電球は取り除かれて、通風口は内部から厚い紙で蓋をしてしまった。操舵....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
会社を持っていた。戦争中には陸軍から“東条閣下ご考案”の豚血液を乾燥させた粉末で防水したはこを作らされ、海軍からは中身を使用したあと、海中に捨ててもすぐ水を吸っ....