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「防腐剤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

防腐剤の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
なさ、人生の無常さを目の前に見せてゾッとさせる計劃であったという。ところが何しろ防腐剤なぞいうものが無い頃なので、冬分ではあったが、腐るのがだんだん早くなって、....
子猫」より 著者:寺田寅彦
かに認められるほどのうごめきを示していた。 むごたらしい人間の私は、三毛がこの防腐剤にまみれた足と子猫で家じゅうの畳をよごしあるく事に何よりも当惑したので、す....
怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
ないか」 「なるほど、妙ですね」 「妙ではない、当然のことなのだ。わしの創案した防腐剤の偉力は、このとおりじゃ。何なら、おまえにも、防腐剤を注射してやろうか」 ....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
して高まろうとするあるものを欠いた恋は低卑である。このあるもの、霊の酵母がないと防腐剤がない肉のように、恋は臭いを発するようになる。情緒の過剰は品位を低くする。....
リラの手紙」より 著者:豊田三郎
芳香に誘われて頼子に親しみを感じていく久能の心にひやりと冷たい氷をあてる、いわば防腐剤であった。しかし久能はその封筒を、父の遺した螺鈿の文筥に大事げにおさめた。....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
む薬は、ただ痛みを止めたり、胃腸の中の残留物を除いたり、あるいはその腐敗を止める防腐剤などであって、特に胃腸そのものを良くするという薬は入っていません。そうやっ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
しても構いませんがその代り長く持ちません。長く持たせるものへ砂糖を沢山入れるのは防腐剤にするものです」妻君「オヤお砂糖が防腐剤になりますか」お登和嬢「お砂糖は塩....