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「防護〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

防護の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
「うむ」 高射砲隊長の東山少尉は、頤紐のかかった面をあげて、丁度その時刻、帝都防護飛行隊が巡邏している筈の品川上空を注視したが、その方向には、いたずらに霧とも....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、大奮闘し、焼夷弾の処置や、火災を起こしかけた墓茶屋の消火に従事し、それより急を防護本部に知らせるなど大活躍した。仲々の殊勲であり、又貴重なる体験である。彼の談....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
し北を通って元の粕壁へかえるという線――この線以内に聴音隊が配置されてある」 「防護飛行隊が、監視哨と聴音隊との中間にいるわけでしたね」 「そうだ。立川、所沢、....
空襲警報」より 著者:海野十三
眼も駄目だという老人だけだ。七つの子供だって、サイレンの音がききわけられるなら、防護団の警報班を助けて『空襲空襲』と知らせる力がある。大戦争になると、在郷軍人も....
社会時評」より 著者:戸坂潤
ことが問題なのである。之は例の防空演習とも関係があるのだが、東京市内外の都市には防護団というのがある。之は大震災当時は××××××××××××××××的行動を敢....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の水力のスイッチをひねったようなものですから、今後の奔流は、米友御本人が身を以て防護に当るよりほか、受け方はありますまい。 だが、こちらもさるもの、一向にひる....
肉体」より 著者:豊島与志雄
にかられました。胸に裸のまま抱きしめて、この自分の身体でもって、あらゆるものから防護してやりたいのです……。 夕方、医者がまた来まして、危険な状態とのことでし....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
しい貧しいドン・キホーテは、あらゆる邪悪を救治し、全世界の圧迫されたる未知の友を防護しようと企てる。……有害なる巨人と戦わねばならぬと考えながら、実は有用な風車....
風俗時評」より 著者:豊島与志雄
ればならないだろう。そして肝要なのは、それが日常化されるか否かにある。――市内の防護団の服装は、漸くズボンだけでも日常に多少使用されてることは、或る点までの成功....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
害するものであった。それで彼は、だれからも攻撃されはしなかったのに、猛然と権利を防護しようとした。彼はローザの善良さをも疑った。ローザは彼が苦しむのを見て自分も....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
から与えられたこの魂を、純潔に保たんとつとめ、汝からわがうちに置かれたこの火を、防護せんとつとめた……。主《しゅ》よ、汝が創《つく》ったものをこわさんといきり立....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
九五年十月五日)には正当となる。外観は同じでも根底は異なる。傭兵らは誤れるものを防護し、ボナパルトは正当なるものを防護した。普通選挙がその自由と主権とをもってな....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
る。 一つはサン・タントアーヌ郭外の入り口をふさいでいた、一つはタンプル郭外を防護していた。六月の輝く青空の下にそびえた、この内乱の恐るべき二つの傑作は、見る....
」より 著者:犬田卯
達を喰うところの悪鬼的な存在として憎悪・排撃するかと思うと、一方においては腕力的防護者として、彼にたよる気持――それはどう解釈したらいいのであろうか。田辺定雄は....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
は内国布教会、外国布教会、水上布教会、市中布教会、軍中布教会、神典出版会等あり、防護、慈善、救助に関したるものには、労役者保護会、婦女子保護会、寡婦、小児、老人....