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阿
「阿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
阿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十本の針」より 著者:芥川竜之介
人々を他の人々から截《き》り離す一すじの溝《みぞ》は掘られている。それらの人々は
阿呆《あほう》ではない。が、
阿呆以上の
阿呆である。それらの人々を救うものはただそ....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
様に想《おも》いを懸けないものと云ったら、恐らく御一方もございますまい。あの方が
阿父様《おとうさま》の代から、ずっと御住みになっていらっしゃる、二条|西洞院《に....
「河童」より 著者:芥川竜之介
あいさつ》の代わりにこう大音楽家へ問いかけました。
「どうするものか? 批評家の
阿呆《あほう》め! 僕の抒情《じょじょう》詩はトックの抒情詩と比べものにならない....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
行って見たんです。」――これはいいが、その後《あと》が振っている。「一度なんか、
阿母《おっか》さんにねだってやっとやって貰うと、満員で横の隅の所にしか、はいれな....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
《しも》のような会話を知らなかった。
「やっと芝居が無事にすんだね。おれはお前の
阿父《おとう》さんに、毎晩お前の夢を見ると云う、小説じみた嘘をつきながら、何度|....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
ん》の或|商人《あきんど》から三千元を強奪した話、又|腿《もも》に弾丸を受けた樊
阿七《はんあしち》と言う副頭目を肩に蘆林譚《ろりんたん》を泳ぎ越した話、又|岳州....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
トによれば、天性|奸智《かんち》に富んだ釈迦は、支那《シナ》各地を遊歴しながら、
阿弥陀《あみだ》と称する仏の道を説いた。その後《ご》また日本の国へも、やはり同じ....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
さしの》の昔は知らず、遠くは多くの江戸|浄瑠璃《じょうるり》作者、近くは河竹|黙
阿弥《もくあみ》翁《おう》が、浅草寺《せんそうじ》の鐘の音とともに、その殺し場の....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
》さえ奪われて居ったそうでございます。それでも合戦《かっせん》と云う日には、南無
阿弥陀仏《なむあみだぶつ》と大文字《だいもんじ》に書いた紙の羽織《はおり》を素肌....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
きらめかせながら。
三 陣中の芝居
明治三十八年五月四日の午後、
阿吉牛堡《あきつぎゅうほう》に駐《とどま》っていた、第×軍司令部では、午前に招魂....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
或物質主義者の信条
「わたしは神を信じていない。しかし神経を信じている。」
阿呆
阿呆はいつも彼以外の人人を悉《ことごと》く
阿呆と考えている。
....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
》とかの細工《さいく》だそうです。その廚子の上には経文《きょうもん》と一しょに、
阿弥陀如来《あみだにょらい》の尊像が一体、端然と金色《こんじき》に輝いていました....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
露柴は土地っ子だから、何も珍らしくはないらしかった。が、鳥打帽《とりうちぼう》を
阿弥陀《あみだ》にしたまま、如丹と献酬《けんしゅう》を重ねては、不相変《あいかわ....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
を握りながら、片手に妙子の襟髪を掴んで、ずるずる手もとへ引き寄せました。 「この
阿魔め。まだ剛情を張る気だな。よし、よし、それなら約束通り、一思いに命をとってや....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
再び王立協会に帰って、以前と同じ仕事をやりだしたが、ファラデーその人はというと旧
阿蒙ではなかった。ファラデーにとっての大学は欧洲大陸であって、ファラデーの先生は....