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阿多福
「阿多福〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
阿多福の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
ざい」へ行った。道頓堀からの通路と千日前からの通路の角に当っているところに古びた
阿多福人形《おたふくにんぎょう》が据えられ、その前に「めおとぜんざい」と書いた赤....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
児以外の人には馬鹿気切ってて嘘にも真似の出来たものではない。 殊には熊手の腹に
阿多福のシンボル、そもそも誰が思いついての売りはじめやら、勿体らしく店々の入口、....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
新地の路地の角に当る角店である。店の入口にガラス張りの陳列窓があり、そこに古びた
阿多福人形が坐っている。恐らく徳川時代からそこに座っているのであろう。不気味に燻....
「起ち上る大阪」より 著者:織田作之助
なはれ」と言ったので、私は、 「サアナア、しかし、夫婦善哉といえば、あの法善寺の
阿多福の人形は助かったらしい。疎開していたから、きっとどこかで無事に残ってる筈だ....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
たるのみ。怪しむに足らざるなり。 ここに明鏡あらん。美人を写せば美人を反射し、
阿多福《おたふく》を写せば
阿多福を反射せん。その醜美は鏡によりて生ずるに非ず、実....